ダブルスに向いたラケットとして、よくこの質問を受けます。
Q1 フェイスを100から98に変えるとボレーが難しくなりますか?
Q2 ハイスペックなラケットはボレーが難しくなりますか?
私は両質問に、NOと申し上げます。
ただし、全否定という訳ではありません。
NOである一面がある以上、NOです。
100は、フェイスが厚くて真ん中で打つとよく飛ぶ反面、端で打つと面の硬さがエラーを招く傾向があります。
しかし98は、真ん中で打っても飛びにが抑えられているだけでなく、端で打った際にフレームが適度にねじれてエラーを回避してくれます。
300gクラスのラケットは、しっかりスウィングしないと飛びにくいです。
しかし重いラケットは、当てるだけでもよく飛びます。
これらの特質は、次の理由でダブルス向きだと言えます。
ボレーのフレームショット率が高い。
ボレーを常にしっかり踏み込めるとは限らない。
ボレーもスウィングすべきシーンがあるが、スウィングしにくいシーンが多い。
ポーチが飛び過ぎて失敗することがある。
リターンは振り抜くだけでなくブロックを要する場合が多い。
高齢化でダブルス率が上がるが、高速に振れなくなる。
この意味では、市販の98平方inchは軽過ぎだと思います。
厚みを抑えた98平方inchなら、もっと重くあるべきだと思います。
なぜ作らないのか?
なぜ作っていても、日本には導入しないのか?
正規分布の両端は、商売では切り捨てられるのです。
最後に宣伝です。
テニストピアは、正規分布の上端を大切にしているわけです。
テニストピアはそのために、超稀な高い技術を持つ専門店であることを目指します。