2022年1月末発売予定のSX300について質問が多いので書いておきます。
試打会に出かけてではなく、ホームコートの当店併設コートにて試打した、確かな感想です。
とは言えマルチを張ってあったので、主流のポリの打感は確かめられていませんが。
見出しとして言わば‥‥
新SX300はピュアドライブ的に変わりました。
前作はフェイス部の厚みからくるイメージに反して、結構スピンがよく掛かりました。
2022年モデルはスピンから弾きへとシフトします。
ライバルのBABOLATには弾き系に兄弟モデルとしてピュアドライブとピュアアエロがあります。
ピュアアエロは少しスピンを加味
ピュアドライブは弾きを強調
ダンロップにも前前作で同様の兄弟モデルがありました。
ピュアアエロ的なCV3.0
ピュアドライブ的なCV3.0F
ダンロップは前作でこう後継させました。
CV3.0→SX300
CV3.0F→FX500
新SX300ってCV3.0Fの後継機種??
と私には感じるくらいです。
FX500はピュアドライブほどは弾かないラケットでした。
その反省をSX300に持ってきたのかと思うくらいです。
となると、ダンロップはFX500を来期どんなラケットに進化させるんでしょうね。
興味津々です!
次にSX300ツアーは2022年どうなった?
ライバルのピュアドライブとピュアアエロには、フレーム共通で、グリップ部のウェイトをしっかり増量しただけ(少しスウィングウェイトは高いですが)のツアーがあります。
しかしCV3.0,CV3.0Fのツアーは、重量を少しだけ上げて、フェイスを97inch²まで小さくし、厚みを2mmと減らして飛びを抑えていました。
前作のSX300はピュアドライブピュアアエロと同様の構成として、フレーム共通でグリップ部のウェイトをしっかり増量したものに変わりました。
今作のSX300ツアーは、フェイスをまた98inch²と小さくし、しかしながら厚みは100inch²と同じにしました。
この進化は面白いですねぇ!
大抵のモデルは面を小さくすると厚みを下げるのですが。
CV時代のツアーは飛ばないラケットだった反省が込められているのでしょうか??
しっかり弾かせつつも飛びを抑えているわけです。
打ってみたところ非ツアーとほぼ同じ打感でした。
それならツアーの存在意義は何なのか?
私が一番に想像することは、テンションを上げずに飛びを抑えられるメリットです。
ストリングはハイテンションで張るとストリングの性能を引き出しにくいですから。
100inch²と同じ弾きをローテンションで享受できる。
100inch²と同じ弾きをハイテンションで張らずに飛び過ぎを抑えて享受できる。
低テンテンション志向の方には、より低いテンションでの打ち味を高い面剛性と共に享受できる。
この確認は店頭試打用を手に入れてからになります。
一つ残念なことを書いておきます。
前作でグッと上げたスウィングウェイトを、上げ過ぎた反省とのことで、下げました。
しかしこのことはTennisTopiaSpecの出番が増える元です。
ややハイスペック志向の方にはTTS-0
ツアー系志向の方にはTTS-Ⅰ
ハイスペック志向の方にはTTS-Ⅱ,Ⅲ
TTS-Ⅲまで届かせられるかの心配はあります。
なおこのレビューは、試打用がマイルドでスピンの掛かりやすいナイロンマルチを張ってあることから類推したものであるため、同じポリを張った比較では評価が変化する余地があります。