夕方からのレッスン時間を除いて一日中、チューンナップ工房にこもりっきりの一週間が終わりました。
滞っていた記事を書きます
グリップサイズ変更6本、重量バランス調整3本、ロング加工5本。
それが一週間に集中していました。
仕事が終わったら酒飲んでコロッと、投稿画面から遠のいてました。
クライアント名、ラケット名、チューンナップの種類が頭に入りません。
計測器コーナーと工房のハンガーを何本ものラケットが吊り替わります。
何度も、机の上に散らばるバインダーのデータ表と、にらめっこでした。
この状況はかなりつらいです。
つい、終わった後の安息を想い描きます。
でも、それはNG‼︎
仕事中は、今を大切にする気持ちがなければなりません。
仕事が終わった後のことを考えると、今が嫌になります。
それは仕事を駄目にします。
忙しかったり煩わしかったら、それを楽しむ心が必要です。
多忙をかいくぐり、工房をリフォームしてきました。
注意していたのに、工具をコツンしてラケットに1㎜の傷を付けてからです。
それから注文が集中してもイライラしない、快適で楽しい空間に変える決意をしました。
工房の一部です
工房にこもっている私を、育成コースの愛弟子達が、たまに訪問します。
『技術家庭科室より凄いなぁ。ココ!』
『夏休みの工作、ココでさせてッ!』
ホームセンターにある工具の中から、ここに無いものを探す方が難しいです。
私の趣味はホームセンターめぐり‼︎
行きつけ10店の陳列台と取扱品目が頭の中にあります。
残念なことに、この店にあるあれはあの店にはありません。
いつしか、あの店のあの陳列のあの部品と、この店のあの陳列のあの部品と、と頭の中に綿密なDIYの設計図が浮かぶようになりました。
そして、大工さんに頼むのが嫌いです。
妥協させられるのが嫌いで、”なら自分で” となります。
もちろん経験と技の及ばないものは、あっさりプロに頼みますが。
チューンナップへのこだわりは、生まれつき手先が器用だったから。
木材工学専攻、木質建材メーカー開発部門勤務の経歴から。
でも、私を一番支えるのは、絶対諦めないメンタルです。
元々諦めない子だった私を絶対諦めない男にしたのは、高校時代のテニス部恩師。
たから小中と勉強がトップクラスでテニスを二番目に置いたことが残念です。
テニス一筋で来たら、今ごろどんな仕事をやっていたかな?と。
Appleのスティーブジョブズの声が聞こえる気がします。
君の全ての経験が今の君を生み出しているんだよと。
テニストピアの歴史は、不可能への挑戦でした。
全てのラケットを1㎜以上変形させずに張り上げることから始まりました。
女子小学生に片手バックを導入したのも、その一つでした。
プロネーションの100%効いたフラットサーブとスマッシュもその一つでした。
チューンナップにおいては
他店で不可能とされたリクエストの、最後の行き場がココです。