チューンナップを、全日本Jr.中、一時停止します。
理由の一つは、私のチューンナップはプロと言えない低報酬であること。
ラテスト会本来の3g,3mm,3kg:㎠の範囲の精度なら、現料金でも生計が立つかも知れません。
テニストピア品質の1g,1mm,1kg:㎠にこだわる精度では、現料金では専業で生計が立ちません。
だから、コーチ業と専門店業の合間の仕事となります。
しかし、仕上がりは時給の採算をはるかに超越した高品質を追及しています。
理由のもう一つは、私にとって全国大会などは走る実験室であること。
全日本Jr.に向けて、既にハイスペック化している出場ジュニアのピュアドライブツアーを更に4gハイスペック化しました。
中3女子使用と聞けば、絶句するような重さです。
しかしこの重さ、決して押し付けたものではありません。
振り遅れが目立つ彼女に、先日私の超ハイスベックピュアドライブを使わせたら、振りやすいと気に入っただけです。
重いのに重く感じないバランスがあります。
重いのに振り遅れないバランスがあります。
ミスが激減する重量とバランスがあります。
私のハイスペックピュアドライブのスペックに合わせるには、張り上がり済みの三回のチューンナップを経た二本のピュアドライブツアーのグリップテープ,ガットの重さ,振動止めの重さを加味して、設計しなければなりません。
設計が済んでも、レザーまで外した段階で、どの位置に何g内臓したら、仕上り数値を実現できるのかの施工精度が問われます。
更に今回一本新規追加です。
三本揃えには、前二本のチューンナップ前の元スペックにさかのぼり、フィルムの重さにこだわった、在庫の製品元スペックのセレクトが重要です。
0.1gにこだわってはじめて、三本1g以内,1mm以内,0kg:㎠差の精度が実現します。
今回は急いだので、追加した一本の静的バランスのみ、数値1の差が出ました。
全国大会やITF大会は、このグラム数とこの静的バランス数とこのスウィングウェイト数を検証する場です。
私は単なるチューンナップ施工業者ではありません。
私は、数字のあらゆる意味を熟知した指導者であることを強みに思っています。
度重なる長文メールでのご質問や、企業秘密に関わるご質問はご勘弁頂きたいと、以前に書きました。
これには、数値を解らない方には、ある程度お任せ頂きたいという意味が含まれます。
その意味には、私の3スペックを熟知した指導者である部分をフルに活用させて頂きますという意味を含みます。
テニストピアをご愛顧頂けるお客様には、私が全国大会などでチューンナップを一時停止することに、ご理解のほどよろしく願い申し上げます。