がっかりを百倍にした一週間でした。
あえてそれを軽く、ポンと表現しておきます。
誠心誠意、良い仕事をしているのに‥
なんでそんな言葉浴びされなあかんねん!
そんなことが、五年に一度くらいあります。
それが二ついっぺんに来ました。
ひとつは、急ぎの張替えのお客様から。
特急料金300円に対して‥「ぼったくり」を激しい口調にしたお電話。
ひとつは、チューンナップのお客様から。
昼過ぎにまだ出荷していないことに対して‥出荷が遅いの激怒。
ご批判がそれだけでおさまりません。
そんなずさんな応対ならと‥
アルバイトに任せて長さも間違えたりしてるのと違うか!
古いエンドキャップをコッソリ流用したりしてるのと違うか!
弁償してもらいますよ!
と、耳を疑う言葉の嵐です。
《前者の件について思うこと》
連日、閉店1,2時間前に即日張りを要する張替えが入ります。
翌日14時お渡しでも翌日の予定が埋まっているので当日夜に張る必要が生じます。
そのおかげで、閉店時間が大きく伸びます。
身体を壊さないために為すべきことは?
①一律張り代を値上げして需給バランスをとる。
②数量制限をして、あとは断る。
③他店でご購入のラケットの即日張りに特急料金を設けて需給バランスをとる。
①について
高品質な張りを多くの方に届けたい “うまくて安い頑固張り” の精神に背きます。
②について
飲食店なら、売り切れ御免にまた今度と諦められるでしょう。
しかし、ガット張りは大事な試合前日もあるはずです。
体調不良や特別な事情がない限り「今すぐ」は例外として、特急は断らずに頑張っています。
③について
他店でご購入のラケットは、購入店に頼めば張ってくれるはずです。
当店は当店でご購入のラケットの即日の席を追加料金無く確保したいです。
早めに張り替える、複数本持つ、で特急料金は回避できるはずです。
こういうことがあると、特急料金を値上げしたくなります。
《後者の件について思うこと》
佐川急便は、当店は夕方5時締切の集荷と決まっています。
仮にセンターに早く持ち込んだとしても到着は変わりません。
配送のトラック出発時刻は変わりません。
もともと予定より1日早く仕上げたというのにです。
こういうことがあると、急ぎの約束は受けない決意が固まります。
今後のチューンナップのお客様のためにもう三つ書き添えておきます。
(1)当店のチューンナップはバイトに任せられるような作業ではありません。
なにより、ガット張りもチューンナップも企業秘密が多いのでバイトは雇いません。
折に触れ、長男には傍に立たせて伝授していますが、現在全て私がやっています。
(2)当店は半完成でのお渡しはお断りしています。
ご自身で加工したい楽しみは理解できますが。
ジュニア指導もチューンナップも私のポリシーは同じです。
「任せるなら全て任せてください」
「自分でやりたいなら全てご自身でやってください」
(3)料金が高いと思われたなら、どうぞ安い他店をお探しください。
サラリーマン平均時給2,000〜2,500円と比べて安い料金設定をしています。
しかし私は自分を平均以下の会社員だとは思っていません。
『高いっ!』と言いたくなっても言わずに、そっと発注を取りやめてください。