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【ショップ】昨日はチューンナップ受難

昨日は中国人に振り回されました。
機種は匿名としておきます。
人気新製品とだけ書いておきます。

まず長さ間違い。
全長686.5mmあります。
これって規格は685mmです。

それを5月のチューンナップの684.5mmにカットするリクエストを得ました。
ご存知27inchとは、25.4mm×27=68.58mmです。
しかし27inch=685mmとするメーカーが大勢です。

従って、前回の684.5mmが短かったわけです。
こんな長さのバラツキは日常茶飯事‼︎
国産メーカーでさえ、結構ありますから。
これはもう「赤信号みんなで渡れば怖くない」です。

しかし私はこのバラツキを見過ごすわけにはいきません。
0.1g, 1mm,1kg:㎠を調整する2本3本揃えの敵ですから。

長い物はカットします。
元々長めに作ったものをカットして製造しているわけです。
もう1mm,2mmカットするだけですから、問題ありません。

短い物はスペーサーを挿着します。
自作スペーサーを接着してエンドキャップをはめ直します。
2mm以内なら問題ありません。

このラケットに次に見つかったのが偏心。
(FRP長軸とウレタン長軸のズレ)
これはかなりの率で発生しています。
しかし見過ごされているケースが多いです。

そもそも、ウレタン再成型の経験が無いと理解すら不可能です。
メーカーのクレーム担当者も「なにそれ?」ですから。

センター出しパーツを装着するラテスト会でもよく起こっていました。
私はセンター出し作業に、入念に入念に30分くらい掛けます。
それが流作業なのにセンター出しパーツすら省いて製造されていますから。

クレーム対象か否か?
その判断と交渉は、当店のようなウレタン成型技術者が居ない店では難しいです。

そもそもチューンナップしてみないと判りませんから。
しかし私はチューンナップ前にチェックで判定できます。
このラケットはそのチェックをすり抜けました。

なぜすり抜けたのか?
面方向の偏心は見抜きやすいですが、左右の偏心だったのです。
これはエンドキャップを外してみないとなかなか判りません。

お客様には、ウレタン再成型の急遽追加をご了承頂きました。
またと無い格好の元スペックだったからです。
しかし、2本目の試打用としてテニストピアSPEC試打用に回すことにしました。
ちょうど入荷した中に、元SPECにふさわしい物が見つかったからです。

かくして、目標値から0.4g差、0mm差、0kg:㎠差に仕上げることができました。

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この記事を書いた人

代表のアバター 代表 テニストピア

ジュニア指導者とチューンナップ職人の二足のワラジを履く者です。

このブログは相乗効果でそれぞれの道を極めてきた道標です。

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