『同行無くして上達無し!』
これはいっとき、テラスに掲げていたポスターでした。
いつ剥がしたのか記憶が定かではありません。
私は改宗したわけではなく、今でも熱心な同行教の信者です。
しかし私の家族は、剥がしたことに大いに肯定的です。
ほぼ全試合に同行していた10年とその後の4年を振り返ると、業績は顕著なV字回復ですから。
払うに高く、貰うに安い同行費です。
同行を節約すれば、父兄にもコーチにもお金が貯まります。
なので、父兄もコーチもためらい傾向になります。
同行費無料のスクールがあります。
多人数募集し頂点の選手だけを取り立てる業態なら可能です。
少人数募集で全員全国を目指す業態なら、実費は必須です。
TennisTopiaは強烈に後者です。
にもかかわらず‥
安鳩方の高校三年間、無料指導,無料同行を断行しました。
その特別待遇は決して求められた訳ではありません。
プロ成就後の賞金からの還元を契約した訳でもありません。
宝くじを毎年数百万円買ったような三年間でした。
しかし当選金を期待したのではありませんでした。
当たった瞬間の喜びだけを求めたと言うのが正しいです。
そうであり、スクール業態が上述の「強烈に後者」であるなら‥
私は経営能力がないという意味で、プロコーチ失格です。
私の勧めた膝の手術によって失われた中学時代を、取り戻してやりたいと思った情状酌量の余地はあるとは思いますが。
他の父母から批判が無かったことに感謝します。
批判せずとも不満に思われたとしたら、この二点でご容赦ください。
指導のスキルを磨けたことは確かです。
他の育成選手にそのスキルを還元したことは確かです。
一般論で言えば‥
大会同行する効果は大きいです。
大会同行しない負の効果も大きいです。
私に限って言えば‥
安鳩方のほぼ全試合に同行した10年間に鍛錬された、同行自体のスキルと、同行の指導へのフィードバックのスキルからすれば、同行の価値は絶大です。