ラケットはウェイトと静的バランスしか公表しません。
それを良いことにではないでしょうが
2015ピュアドライブは動的バランス(スウィングウェイト)のバラツキが絶大です‼️
発売早々受けた、3スペックの近い物をとのネット注文に、測ってビックリ玉手箱!
多数仕入れていたのに、選別に悪戦苦闘を強いられました。
チューンナップ前提の注文にも、選別に二時間かかりました。
なぜ、なのにかって?
加工するなら、スペックのバラツキは平気です。
でも、ここまでフレーム上部のウェイトにバラツキが大きいと、複数揃えが困難を極めます。
やっと近いスペックを抽出して、グリップの蓋を開けたらもっとビックリ。
(私はビックリしません。日常茶飯事に目撃していますから。)
(お客様の声を代弁しただけです。)
シリコンを雑に注入して静的バランスを調整してあります。
レザーをはかして、納得しました。
ウレタン成型の比重が低すぎですよ!
まさか中国人が、ウレタン主剤,硬化剤をケチって製造している?
これは、チューンナップの依頼が多数寄せられること間違い無しです!
店頭でパッと手にとって、ネットでポチッて買った人は苦労しているはずです。
良いラケットなのに残念です。
このラケット、前モデル時代にplayのセンサー内蔵のために途中で製法を変えています。
ウェイトのグリップ内蔵方式が激変しました。
それからバラツキが大きいです。
チューンナップ依頼で送られてくる平行輸入品にはビックリするスペックの物が含まれています。
それは製造基準が甘いのか、検品が甘いのか、日本の基準が厳しくて海外が甘いのかは、知りません。
スペックの数値は、公表されていませんが15の誤差範囲の中心値です。
それが知らない間に拡大されたのかも知れません。
当店なら当然返品するスペックの物が、見過ごされているだけかも知れません。
いづれにしろ、動的バランス(スウィングウェイト)は基準がありません。
ウェイトと静的バランスさえ基準内なら世に出されます。
そして動的バランス(スウィングウェイト)が小さ過ぎるラケットは大きくできますが、大き過ぎるラケットはバンパーやウーファーと決別しない限り小さくできません。
昨日、愛弟子の萌百子がピュアストライクからピュアドライブツアーに買い換えを決めました。
元は『もう少し重くしたら?』と重さの見本に
私の絶妙にチューンナップしたピュアドライブを打たせたのでした。
それがこの3日連続絶好調で惚れ込んだのが購入動機です。
ピュアストライクをそのスペックにぴったり揃えた上で確かめるのは選手の試打には必須項目です。
ただスペックが気に入ったからかも知れませんから。
ウレタン部分切削や㎜精度のレッドテープ貼りを伴う決して簡単ではないチェックですが。
本件にはおまけがつきます。
一緒に練習したもう一人の愛弟子みなみも『同じスペックにしてほしい』と。
ラケットはビュアドライブ似V3.0REVOですから、私は即決で加工のために練習を中座しました。
しかし内蔵ウェイトの位置が違うため、大掛かりな加工なくしてピッタリは合わせられません。
静的バランス2㎜違いに『うーん、よくなったけど少しちがう』
私も同感。
ウレタンを全部はつるのがラテスト方式です。
それを部分切削で、ウェイトだけを抜き出すには高度な技を要します。
抜き出した後を埋め戻すのにも高度な技を要します。
しかしこの手法によると、0.1g,1mm,1kg:㎠の精度を実現できます。
二人が購入とチューンナップを決めたのは日中練習だったので5時過ぎでした。
そこからピュアドライブとV3.0REVOのチューンナップに取り掛かりました。
ピュアドライブツアーを張り上げたのが11時でした。
晩ご飯はそれから。
振動止めを無邪気に選んでさっさと帰った萌百子の笑顔を憎らしく思い出しながらの作業でした。
今日朝一からの練習で、二人の満面の笑みを見れるはずです。
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