新製品ラケットの記事を書いていないことに反省して、頑張って書きます。
バーンFSTが2月23日発売されます。
この内、デルポトロモデルの95が早くに張られて配布されていました。
よって十分試打を繰り返して来ました。
第一印象は硬くて飛ばない難しいラケットでした。
これは試打用にしては珍しく硬めに張ってあったことと、張り立てが影響していたはずです。
最近の印象は、大変好きなラケットに変わりました。
その根拠は三つ。
1.フレームショットしながらも、ベースライン近くまで飛んでくれる。
2.高い弾道で打ち出しても、ベースラインで落ちてくれる。
3.ボレーが無造作に面を出すだけで飛んでくれる。
球の浅くなる方、フレームショットが多い方には嬉しい性能です。
ボレーの決定力向上とエラー減少は、このラケットの穴場スポットの魅力です。
重いため、面誘導後のリストワークやスウィングを起こす時間は生みにくいです。
しかし面を作るだけで済んでしまうことは、むしろ機敏性の低い人に向いているのです。
言わば高齢者にも向いています。
320gの重さは、私は全く気になりません。
なにせテニストピアSPECの教祖ですから。
当ジュニアも重いとは言いません。
ただ、もっちりとした飛びを重いと錯覚する人はいるかも知れません。
このグリップ、上部が膨らんでいます。
両手を離して握るダブルハンド選手向けの形状とのことです。
中はこうです。
このようにカスタマイズできます。
このグリップ、トーナメント用には珍しくウレタンではありません。
FRPのままの空洞グリップです。
ウェイトはしっかりエンド端のFRP内にFRPと共に固められています。
よってグリップ部のチューンナップしにくいです。
(私は加重も減量もこなしますが)
シリコン注入派の店は、ホイホイ入れるんでしょうね!
(95は入れる必要は少ないはずですが)
サイズ変更も太くするしかできません。
このラケットの動的バランス(スウィングウェイト)は結構高いです。
しかし私ならそれを更に上げます。
そうしたら、実にパワフルなラケットに仕上がります。
プロスタッフ97Sのチューンナップ版をご注文頂いた数人の方には、グリップへの加重のみか、控えめなトップ加重に留めました。
もちろん、メールでのやり取りから導かれた同意の上でのことですが。
超トップバランスだという先入観が、発受注者お互いに、控えめのチューニングに思い留らせた感は否めません。
しかしプロスタッフ97Sは、あえて少しスウィングウェイトを上げるべきだと今は認識しています。
そしてこのバーンFTS95も、少しスウィングウェイトを上げるべきだと思います。
ご注意ください!
私の認識の変化を進化だと肯定的に受け止める方だけ、チューンナップをご用命ください。
何度も書いていますが
チューンナップは一度でピッタリはあり得ません。
何度か繰り返して良いスペックにたどり着くものです。
一度で「大変気に入りました」の声はたくさん寄せられはしますが。