CX2.0テニストピアSPECをご検討中, お買上げの方へ。
ポリを張ったり、マルチを硬く張ると振動が気になります。
元々、柔らかいラケットは柔らかく張ることが向いています。
先代モデルから著しく柔らかく変化したCX2.0も、その傾向の強いラケットですが。
それが加重されることで、震度モードの挙動が大きくなるのではないかと想います。
マルチを柔らかく張るお客様には好評を頂いております。
しかし、張りによっては打球感が悪くなる可能性があります。
先代モデルや、他の硬いボックス形状ラケットの慣例で、ポリを張る方やマルチでも硬く張る方は、要注意です。
SPECや加工技術にこだわり過ぎて、ガット張りの研究を怠っていました。
このラケットは90%以上マルチ張上げで注文を頂くことから、ポリの検証を怠っていました。
吊るし自体が、軽さゆえに衝撃を感じるため、試打用をマルチに変更していたことも怠りの基です。
昨日、お客様からのご指摘を受けて、閉店後にSPEC-ⅠとIIIにポリを張ってみました。
47ポンドで張っても、衝撃を感じ、思うほど飛ばないです。
47と言っても、他店の50〜54に相当することも多い硬さですが。
CX2.0ツアーやCX2.0ツアーケビンモデルのテニストピアSPECはポリやハイテンションOKです。
併設スクールの受講生やお客様からの好評を頂いております。
ここで仮説が夜中に枕元に沸き起こりました。
CX2.0ツアー二機種は、スウィングウェイトが280台後半〜290台あります。
270台であることの多いCX2.0より、フレームの肉厚が厚くてしっかりしているから?
フレーム外寸は薄いけれど、しなりか少ないから?
早朝店に飛び込み、ラテストのフレックステスターに乗せて測定してみました。
CX2.0ツアーの方がしなりが少ないです。
本来なら、フレームの薄い方がしなりが大きいのですが。
簡素な検証ですから、これで仮説が立証されたとは言えません。
静的加重ですから加重速度の高いボールヒットとも異なります。
しかし、より簡素な机上実験でもCX2.0の柔らかさは顕著です。
フェイス部をテーブルに乗せ、グリップをグイグィッと押し下げる実験でも明瞭です。
CX2.0もCX2.0テニストピアSPECも、マルチ48ポンド以下専用モデルと謳う必要がありそうです。
CX2.0テニストピアSPECは、推奨をマルチ45ポンドとするべきかもかも知れません。
過去に、CX2.0 テニストピアSPEC-Ⅱ,IIIお買上げのお客様へ。
振動が気になる場合、ガットとテンションの選択か、SPEC-ⅠへのSPECダウンをご検討ください。
これからCX2.0のテニストピアSPECⅡ,IIIをご検討中の方へ。
マルチを柔らかく張る志向でない方は、SPEC-Ⅰより上はご発注を控えてください。