SRIXONテニストピアSPEC-ⅠⅡIIIのPU再成型版をリリースします。
PU: グリップ部のポリウレタン
対象: CX2.0, CX2.0ツアー, CV3.0, CZ98D, CZ100S
グリップ内臓ウェイト摘出と再加重には、PU部分切法を採用しています。
しかし、CX, CV, CZのウェイト摘出は難工事です。
また、切削跡の樹脂整形に高度な技を要します。
そこで、今後はこれらについては、PU再成型法に切り替えることにします。
理由① PU部分切削と樹脂整形の作業時間が大変長くて採算が取れないから。
理由② 元ラケットのPUの成形が思わしくない場合があるから。
ここでQ&Aです。
Q1 PU再成型に変更したら安くなりますか?
A1 反対に少し値上げとなります。
作業時間は短くなりますが、PU材料費が増えます。
1g1mm単位の重量バランス調整に部分切削法の併用を欠かせません。
Q2 元ラケットのPU成型が思わしくないとはどんな状態ですか?
A2 ①下地のFRPとPUの界面接着性が低いものがあるからです。
②下地のPUが緻密でなく、もろい場合があるからです。
A2①補足
これはSRIXONに限らず他メーカーでもしばしばあります。
そういうラケットは振動が大きく出ることで判明します。
その場合メーカー保証の対象ですが、加工品は保証の対象外となります。
よって最初からPU再成型を実施する方が安全です。
A2②補足
これもSRIXONに限らず他メーカーでもしばしばあります。
原因は、主,硬化剤の配合不正確、攪拌不正確、金型からの漏れ出などです。
しかし、PU仕上りの程度の差で仕様の範囲内であり、保証の対象外です。
Q3 PU再成型の欠点は何ですか?
A3 サイズが微妙に変わることです。
A3補足
SRIXONはウイルソン型で再成型します。
形状はほとんど同じですが、ほんの0.3mmほど背幅が小さくなります。
以前にテニストピアSPECをお買上げのお客様で、振動が気になる方はPU再成型をお薦めします。
PU再成型費用は実費を頂戴します。
しかし重量バランス調整費は減免させて頂きます。
※グリップ内臓ウェイトの大幅移設を要しない他の機種は従来通りの部分切削法のみとします。
※他機種でPU再成型をご希望の方には実施しますがPU再成型費は100%実費となります。
※BABOLATは結構サイズが変わるためウレタン再成型はお薦めしません。
※PU再成型版は気に入らなかった場合の元SPECへの復元率は10%程度下がります。