クラッシュ98TTS-Ⅰ+αのお客様レビューを、ご本人の承諾のうえ、ご紹介します。
ピュアアエロTTS-Ⅲへの買い増しのお客様です。
《以下引用》
早速クラッシュ98TTS-Ⅰを使用してみました。しっかりホールド感もあり、パワーも出ます。正直TTSⅢからTTSⅠにするにあたって、ボールに力負けするのではないかと不安がありました。しかし、打ってみると全然力負けする感じはありませんでした。芯を外しても硬さをあまり感じることなく、極端に力負けすることもありませんでした。フェイスサイズが小さく、重さが軽くなったことや静止バランスが上がったこともあるかとは思いますが、スイングがスムーズに行えました。特にサーブのスイングがスムーズに鋭く行うことができサーブのパワーアップに繋がりそうです。スピンに関しては、結構かかっていると思います。元々ピュアアエロTTSⅢを使用していて、引っかかる感じでスピンがかかるピュアアエロに対して、クラッシュはしっかりホールドしてくれる分、ナチュラルにスピンが良くかかります。スピンはピュアアエロの方がかかる感じはしますが、クラッシュも負けていないと思います。スライスのかかりも良いですね。スライスは下手なのですが、乗る感覚があるからか少し安定して打てていると思います。キレも増しているように感じました。ボレーも足元の難しいボールも上手く捌けますね。個人的にはクラッシュはかなり良かったです。ただ、難点をあげるとすれば真芯に当たらないで強打してしまうと弾道が上に上がりぶっ飛びます。しなりが大きいのとナイロン42Pが影響しているためでしょうか?振動留めを付けたら多少マシにはなりました。あとは思った以上にパワーがありスピンかけると、逆にかかり過ぎてしまいショートしやすいかなと思います。その辺りはポンド数を上げたり、スピン量を調整してみようと思います。最高のラケットをありがとうございますした。
《以上引用》
元々しなりが大きいラケットですので、TTS-Ⅲ化すると不自然なくらい強烈なスピンが掛かります。
その不自然さを武器にする手はあります。
『敵を欺くにはまず味方から』ですから。
それを気に入ってTTS-Ⅲを愛用して頂いているお客様も何人かいらっしゃいます。
しかしクラッシュはどの機種もTTS-Ⅲ化が難しいです。
自然な範囲での強いスピンと、施工のしやすさからクラッシュを選ぶならTTS-Ⅰです。
吊るしでもクラッシュはどれも強いスピンか得られます。
しかし問題は少しトップ寄りに外した時の衝撃と失速感です。
真芯での柔らかさと対照的に突如襲ってくるそれには驚かされます。
それがTTS-Ⅰでも、ずいぶん改善されます。
軽くても良い方にはクラッシュ100TOURまたはクラッシュ98のTTS-Ⅰはお薦めです。
なおクラッシュ98TTS-Ⅰはクラッシュ100TOURTTS-Ⅰより先重感が出ます。
クラッシュ100TOURはTTS-Ⅰでも先軽に仕上がりますが、クラッシュ98は先軽志向の方はTTS-Ⅱにいく必要があります。
私の場合、打球感や球伸びやスピンだけではない、もう一面のTTS-Ⅲの魅力からは逃れられません。
それは振り出しのタイミングです。
TTS-ⅡやⅠでは私はそれに神経をすり減らします。
身体の一部になったように、ラケットを握っていることさえ忘れてしまうような感覚に慣れた私は、TTS-Ⅲ以外は使えません。
サーブについては意見は二分されます。
比率で言えば圧倒的にTTS-Ⅲが高く評価されています。
しかしスペックダウンの動機としてはサーブが一番多いです。
私及びスクール生については、ヘッドが勝手に腕も追い越して行くTTS-Ⅲのサーブの加速感の虜なのですが。
ここでご参考に愛弟子達のサーブの好不調をご紹介します。
ヘッドを腕に追い付き追い越させる運動連鎖が壊れることがあります。
そうなるとオーバーが増えます。
個人レッスンで調整したら、ライン内にサーブがビシビシ突き刺さります。
足→下半身→上半身→後腕→前腕→ラケットの運動連鎖は複雑です。
回転系のサーブならリストワークが加わります。
しかしそれを簡単に言えば‥
「しならせっぱなし」か「否」かです。
しなりが吊るしより大きい分、TTS-Ⅲはオーバーが増えます。
「否」の方で振れば、TTS-Ⅲは強烈なサーブを生み出します。
※ここで言う「しならせっぱなし」や「否か」は、お客様のサーブがそうであるとか、ないとかをコメントするものでは決してありません。何かのちょっとした調整次第で、入り難くなったりエース級量産になったりする一例として、ご紹介したまでです。
TTS-Ⅲファンの方で、強烈過ぎないナチュラルなしなりのスピンをお望みで、個体選定に日数をかけたくなければ、クラッシュではなく、グラビティ PROやCX200TOURのTTS-Ⅲをお選びください。