新FX500.FX500ツアーの試打用は早くに届いていました。
しかし、あまりにスウィングウェイトが低いため、店頭在庫分が入荷したら差し替える予定でした。
で、昨日の入荷分からスウィングウェイトの高い目を選んで試打用に回しました。
SX300がしなりを減らして弾きにシフトした時点で懸念していました。
FX500はどう進化させるつもりだろう?と。
しかし、うまく打感を柔らかくしつつ、弾きもかなり進化させてきました。
といってもFX500とSX300は近い存在です。
ピュアドライブとピュアアエロの差別化と比べると、ライバルのこちらは色違いレベルに思えるくらいです。
ただこのことは低スウィングウェイトだから差を感じないのであって、ピュアドライブやピュアアエロレベルまで、あるいはTTS-Ⅰレベルまで上げたら違った答えが出てくるかも知れません。
しかしFX500ツアーは明らかに柔らかいです。
FX300との差別化はFX500には薄くて小さ目のツアーがあることだとは明確に言えます。
このFX500ツアーは前作がただ飛ばないだけでしたが、今作のツアーの出来が良いです。
適度な弾き、適度にしなり、適度に飛び過ぎないという意味で。
上の写真では見づらいですがグロメット下に深い溝を彫ってあります。
メーカーの説明では、写真の下の図のように打球時にグロメットが食い込んでトランポリン効果を生むとのことです。
ボールが当たった時だけ沈む???
ボールが離れる時に浮き上がる???
もの凄い離れ業ですねぇ!!!
ストリンガーとしては信じられません。
信じられないevidenceになるとは言えませんが、信じられない一助となる写真があります。
このミゾはフレームの剛性をアップし、弾きの向上や不快な振動の減少に寄与していると私は考えています。
ストリンガーの立場での『信じない自由』の第二弾としておきます。
第一弾は「スナップバック」で、スナップしているだけでバックは球が離れたからであって球を押し出すなどと思えないと反論しました。
全般的にスウィングウェイトは低調です。
500と500ツアーを検討される方はトーナメント志向のはずなので、吊るしのまま売るのは気が引けるくらいです。
受注会後に試打用をお借りした際にはマイSX300TTS-Ⅲと比べると打球が浅くて浅くて。
借りていた期間に臨時にTTS-Ⅲ化してみたら好結果を得ていました。
弾きの良いラケットは、気持ちが元気な時は振り切れるのですが、フェイス部が軽いと振り抜くのが怖くなることが多々あります。
FX500はその懸念のあるラケットです。TennisTopiaSpecのレビューは追って書きます。