最近、ショップの方では、ネット通販でもチューンナップの要望が増えました。
重さ、動的バランス、静的バランスこの3スペックを揃えたところで全く同じフィーリングが得られるとは限りません。
しかし、この数値が違っていたら別物であることは明らか!
急にガットが切れてラケットを持ち替えたらミス連発・・・
ということもあり得ます。
3スペックを揃える作業には、1,400~2,000円を頂戴しますが、3時間を超える場合もあり、割が合いません。
三つの数値の差を1以内に揃えることは難行な場合が多いのです。
時に、グロメットやバンパーに穴をあける1gの減量が攻防となります。
グリップ増量もレッド(鉛)テープ貼付けの手法は基本的に採りません。
間違いなく太くなりますから、内蔵が原則です。
増量も減量も、電動ドリルやエアーガンを駆使する大工仕事です。
ウレタン再成型を要する場合も多く、ロング加工と同様、深夜や早朝にウレタン成型工房にこもることになります。
過去のチューンナップのデータは分厚いファイルだけでなく、頭の中に詰まっており、この技は二代目に伝承して行かなければならないのに、つい独りでやってしまいます。
本校の大会一年生のジュニア達も、このチューンナップを施していない子は少数派です。