前日のチューンナップは大正解でした。
スペックは㊙︎とします。
ただ重いとだけ書きます。
しかし絶妙な重さは、むしろラケットの存在を忘れさせます。
ラケットが身体の一部になります。
この四日間、二人が練習したのは速い速いハードコートです。
速いハードコートで振り遅れていたら、普通、軽くすることを考えますよね!
それを反対に重くしたら、振り遅れのネットが激減。
ボカーンのアウトも激減。
3スペックの数値の組合せにこだわり抜いた結果です。
ネット注文のお客様にも、数値に強いこだわりがあります。
しかしウェイトと静的バランスの域を出ません。
動的バランス(スウィングウェイト)について無防備なのは測定器依存性が高いからです。
そこから当然に導かれて、メーカーが公表しないからです。
また動的バランスさえ一致したら同じと勘違いしている方は実に多いです。
NG!
動的バランス(スウィングウェイト)は静的バランスとは無関係に無数に存在します。
そしてミスショットと密接に関わっているのが静的バランスです。
今日は、二人の二本をピッタリ揃える作業が待ってました。
電動工具とヤスリ片手の、樹脂と鉛の削りカスまみれの荒療治から、0.1㎜の段差と0.1gの精度を叩き出すのは快感です。
ピュアドライブツアーは動的静的に一致させたものの、0.4gの差を残しました。
V3.0-REVOは静的と0.1g差に一致させたものの、動的に1の差を残しました。
0.0gの達成率結構高いのですが。
片方は使いながらなので、手の吸汗でその位簡単に超えてしまいます。
3スペックの組合せとミスの関係は数え切れず存在します。
その中のどの組合せを採用するか?
そこには、チューンナップ職人とコーチの連携が必要です。
私の場合、それが合体しているわけです。
愛弟子のお二人さん
ここまでサポートしているんだから
良い結果を出してくださいよ!
おととい『これ打ちやすいかな?』『これ打ちやすいかな?』
とラケットを物色していた近くの中学生のお二人さん。
本当に打ちやすいラケットって、陳列壁には存在しないんですよ!
本当に打ちやすいラケットは、作り出すものなんですよ!
チューンナップに目覚めてほしいです!
遠方のお客様より、地元の学生に、もっと。
熟練選手より、ミスの多い初級者に、もっと。