やっと昨日張り上げたグラフィンXTプレステージPROを打ちました。
今や、ボックス形状ラケットにも弾きの要素は不可欠です。
PROは、その弾きが絶妙にアレンジされています。
MPより+1mm厚だけでなく、スロート内のシャフトが隆起しています(前作から)。
そうしたたわみの制限が、飛びを良くしています。
今回グラフィンXTの採用の効果はどうでしょう?
HEADはこう解説します。
“そのコンセプトは、シンプルな物理法則をベースとしています。つまり対象をより速く動かそうと思ったら、それをよりは軽くしなければならないということ。このことをしっかりと頭にたたき込み、HEADのエンジニアは、Graphene XTの強い素材構造* を利用して、HEADラケットを、従来の同等のスイング・ウエイトを持ったラケット* * に比べ、20%軽くしたのです。これで、プレーヤーは、より高速でありながら、ボールに同じパワーを与えられるラケットを手にできるのです。 * 組織構造を改良したグラフィンXTの強度は、30%アップして、ラケット・センター部のウエイト配分をさらに促進させることを可能とします。(当社比) ** GRAPHENE XT REV と IG Speed Proの比較 (当社比)”
メーカーが新素材導入を解説する際によく使う手で、違う機種と比較しています。
ならば、MPとPROに疑問が湧きます。
グラフィンXTを使用して重量を軽くできるところをしていません。
さすれば、スウィングウェイトがアップしたのか?
その点についてHEADはこう言っています。
“シャフト部にあったウエイトの一部はトップ部とグリップ部に移され、ウエイトやバランスを増やすことなくパワーを増大させます。”
しかしスウィングウェイトが上がったとは思いません。
入荷分を測定するとPROが前モデルより若干高いようです。
しかしMPは前モデルより軒並み低いです。
PROとMPの高低は単なるバラツキかもしれません。
それなら、MPとPROのグラフィンXTはどこへ行ったのでしょう?
グラフィンXTをたくさん使ってる?
ならば硬くなっているはず!
でも硬くなったようにも感じません。
ラテストのフレックステスターで測定したら、MPもPROも前モデルより若干柔らかいです。
個体差があるので、これも言い切れませんが。
ツアーモデルはむやみに打球感を変えることを選手が嫌います。
さほど打球感が変わっていないとすれば、グラフィンXTはチョビッと使っただけかも知れません。
いっそ!
CX2.0のように軽く作ってくれたらトップとエンドに加重できて面白いのですが。
PROをこう考察しようとしました。
(MPの打球感)−(ロースペックの不安定さ)+(16×19の優しさ)を推察して‥‥
しかし無理でした。
だって入荷分のPROが軒並み、ライバル機種よりスウィングウェイトが高いのですから。
そして入荷分のMPが軒並み、ライバル機種よりスウィングウェイトが低いのですから。
これはもう、チューンナップは欠かせません。
『またか!』と、我田引水と受け止めたい方は、嘲笑して吊るしをお買い求めください。
テニストピアはもう、チューンナップが当たり前の専門店です。
ご賛同頂けるお客様で混み合っていますので。
グラフィンXTプレステージPROを発売日に合わせて、チューンナップ版をご発注頂いたお客様がいらっしゃいます。
心から拍手を送ります。
本日も、新規ご購入のプロスタッフ97Sの318g,316mm化と、CX2.0テニストピアspecⅠ2本の3本をこなしました。