アスタリスタ23BOYSのチューンナップレビューが届きました。
ご本人の承諾のうえ、引用させて頂きます。
ウレタン再成型によるG3化とスペックアップを施したラケットです。
しかし試合が不調に終わり、緊急再調整となりました。
用途はブラインドテニスです。
《以下引用》
6月5日に再度のチューンナップをお願いしましたラケットですが、10日・11日にやっと使うことができました。
8g軽くなったラケットですが、たった8gでここまで感覚が変わるのかと驚きました。
持った感覚は軽いのですが、振った時の感覚は、「この軽さでこのパンチ力!!」と思いました。
チューンナップ前は、振り始めが少し重いように感じ、少し遅れ気味でしたが、チューンナップ後は思ったタイミングでラケットを振ることができました。
打球感もあまり衝撃を感じず、楽に打球することができました。
今回の再チューンナップで、グラム単位でのバランス調整がどれほどラケットの性能を変えるのかを、再認識しました。
《以上引用》
不調に終わった大会後のご来店時のリクエストはこうでした。
『ヘッドが走り過ぎるからスウィングウェイトを下げてください』
私は『うーん⁈』と首をひねりました。
最初のチューンナップ時にリクエストされた数値では、グリップ過剰ヘビーが必至でした。
そう判断した私は、グリップ加重を控え目に仕上げました。
それでもなお私は、トップライトの懸念を抱いていました。
それを更にトップライトに?
すぐにコートに出て、レッドテニスで打ってみました。
衝撃を残すだけで球が走りません。
ブラインドテニスボールで打ってみました。
衝撃は感じないものの、球伸びがイマイチです。
答えは「ウィングウェイトダウンなんてあり得ない」
で、グリップ部の緊急オペとなりました。
グリップ内蔵ウェイトを約8g摘出し整地しました。
すかさずコートへ。
明らかに打球感も打球も改善されていました。
ご本人にも打って確かめて頂きました。
ブラインドテニスのスポンジボールではバランスの悪さは実感しにくいです。
レッドテニスで打って解ったのは、私が常にそれをプレイしているからではありますが。
ブラインドテニスはルール改正により、23inchまでOKとなりました。
しかし、それに伴う適性スペックについて、ユーザー様の理解は追いついていません。て
今回のようなことは起こり得ます。
腕の不調を疑う前に、ラケットを疑って下さい。
テニスは間違いなく、「弘法でも筆次第」です。