張り次第で、打球感が変わるのは当然です。
しかし、スペックが変わることは見逃されています。
これらはスペックを上げます。
①ナイロンからポリに変える
②1.20mmから1.25mmに変える
③横圧縮させて張る
スウィングウェイト1kg:㎠UPを感じる方は少ないでしょう。
しかし2kg:㎠UPは判る人も多いはずです。
ここでQ&A 1
Q ナイロン125とポリ125でどれほど違いますか?
A 約2g 1〜2mm 2〜4kg:㎠ 違います。
当店の試打ラケットは原則的にシグナムプロの118です。
もちろんTennisTopia SPECもそうです。
ポリ125で張ると3〜4kg:㎠上がります。
ナイロン125との差は僅差です。
この時点で、ポリ125で張る方はTennisTopia SPEC-Ⅲは少し重いと感じるはずです。
ここでQ&A 2
Q 横に縮んだ変形張りでスペックはどれほど変わりますか?
A 1〜3kg:㎠上がります。
先日、衝撃的実例がありました。
TTS-Ⅲが重過ぎると感じてきたから、スペックダウンしたいとのお申し出でした。
太いポリを張っておられたので、ある程度は理解できました。
しかし‥
スウィングウェイトが高過ぎます。
持ち感も確かに重いです。
砂がバンパー内に入り込んでるかも?
いいえ、バンパーは完璧に密着していて綺麗でした。
次の瞬間、衝撃的事実が!
横圧縮6mmというひどい張り方をされています。
ポアソン現象そのままに縦に3mmも伸びています。
結果、当店試打用より7kg:㎠も高いことになります。
スウィングウェイトだけで称したら、SPEC-Ⅳです。
スペック変化の話ではないですが、変形張りの関連記事を書いておきます。
GタッチラジカルMPTTS-Ⅱお買い上げのお客様から、もう少し剛性があるラケットご購入の相談を承りました。
メールのやり取りの後、プロスタッフRF97TTS-Ⅲに決まりました。
しかし納めてすぐに意外なご感想を頂戴しました。
ラジカルが剛性が高くボールを潰している感が強いのに、RF97はしなりが強くボールを潰している感が少ないと。
プロスタッフRF97を意外に硬かったと言われることはよくあるのですが。
TTS-ⅡとTTS-Ⅲの差は確かにあります。
同じ機種でもTTS-Ⅲの方がしなりが増えます。
特にラジカルはTTS-ⅡとTTS-Ⅲの差が大きいです。
ラジカルTTS-Ⅱにはカンカンした吊るしの硬さが少し残りますが、ラジカルTTS-Ⅲは全くそれを感じません。
しかし精査すると伏兵が居ました。
それは変形張りです。
ラジカルは当店の張りではなく、3mm横に縮んでいるようでした。
プロスタッフRF97は当店の張りで、原形通りでした。
この変形では、フレームのホールド感を著しく減じます。
打球時の横方向のフープを抑制します。
それが剛性を一段と上げていたことになります。