ウルトラツアー95CVが入荷しました。
多数入荷したため、柵に掛かり切りません。
早速TennisTopia SPEC-Ⅲの注文が二件ありました。
お目が高いですね!
ということで、吊るしの評価は他店にお任せします。
私はTennisTopia SPECについてレビューします。
クラッシュゾーン以外は、まさにバーン95CVの色違い!
ならば、なぜバーン95CVはウルトラ組に編入されたか?
ウルトラはこのグロメットのお陰で打感が柔らかくなります。
スウィートエリアが拡大します。
錦織がそれを気に入ったそうです。
しかしWILSONはこれをウルトラ専売技法としております。
そこでバーンはウルトラツアーに改名されました。
このラケット、そうは言っても吊るしでは硬いです。
ほとんどしなりを感じません。
弾きも抑えられています。
バーン95CVよりは、マイルドになりましたが。
それがSPEC-Ⅲ化で別物に変わります。
しなりが増えます。
より先端ヒット時の衝撃が軽減されます。
20g以上重くなるのに、反対に振り感が軽くなります。
折しも、当店併設教室の育成ジュニアの愛美(小6女)が、前身バーン95CVの臨時TTS-Ⅲを気に入り、半額最後のG2二本を購入しました。
本日、新旧二本を打ち比べました。
直接比較はできません。
次の二点において、実験計画法に反き過ぎですから。
①新:元スペック, 旧:TennisTopia SPEC-Ⅲ
②新:50ポンド張りたて, 旧:52ポンド数ヶ月前
みなみ(高3女)も居合わせたので、打たせました。
ウルトラツアー95CV→『私これ嫌い』
バーン95CVTTS-Ⅲ→『これならいける』
みなみは、柔らかいGTラジカルTTS-Ⅲ愛用者でした。
なので、硬いのは嫌いです。
最近TTS-Ⅱに落として、吊るしのカンカンを少し蘇らせたと言えどもです。
このラケットは、TTS-Ⅲ化を強くお薦めします。
チューンナップをお薦めする理由はもう二点あります。
・全長の修正。
・上述の、さほど重くないのに重く感じるバランスの改善
実例は奇しくも、愛美の購入した二本にありました。
スウィングウェイトは3kg:㎠差でしたが、全長補正とバンパー入れ替えでほぼ揃い、同じ加重で済みました。
バンパーの0.5gのバラツキがスウィングウェイトに影響します。
バーン95は、全長は692mmが仕様です。
しかし、その二本は1mmと2mmの、寸足らずでした。
それくらいアメリカ人はなんとも思ってません。
中国人もなんとも思ってません。
ってY社の日本人も1mmぐらいはなんとも思ってません。
私は、シビアに捉えます。
1mm違いは1kg:㎠違いにつながりますから。
全長違いでスウィングウェイトだけ合わせられます。
そんなの、私なら嫌です。
ですから、チューンナップ品は0mm差に調整します。
次に重く感じるバランス問題です。
5g 5mmの差がありました。
ウレタン内蔵の調整用ウェイトの差でした。
一方は、あきらかに理解できない位置に。
他方は、うなずける位置に。
その差を解消したら、見事に三スペックが揃いました。
こんなにピッタリスペックだったはずのラケットなのに!!
なんで、こんな違った位置に入れる奴がおるんかなぁ!!
中国人には!!
その差を解消して、適切な位置に加重しました。
かくして、0.1g差,0mm差,0kg:㎠差に仕上がりました。
しかし、レザーを巻き直してガーン!
太さが違う!
ウレタン寸法が違うのです。
成型の製造誤差はあり得ます。
しかしこれはその範囲を逸脱しています。
金型のバラツキではと思える差です。
しかし、再成型するほどじゃありません。
レザーで調整としました。
重さが変わらず厚みだけ違うレザーをチューンナップのデータ管理で把握してますから。
このように、TennisTopia SPECには見えない高品質が満載されているのです。