生徒が私のSX300ツアーTTS-Ⅲをねだる

私愛用ラケットはSX300TOURTTS-Ⅲ+αです。
ずっと振り出しのタイミングに気を配る必要がある点が気になっていました。
この現象は次のいずれでも起こります。
・静的バランスに対してスウィングウェイト過少
・グリップ内のウェイト位置が不適切。

前者はレッドテープですぐに試せますが、改善を見られませんでした。
後者には目星を付けながらも『紺屋の白袴』で手付かずが続きました。

マイSX300ツアーTTS-Ⅲ+α


グリップ部にはウレタン内蔵ウェイトとFRP一体成型ウェイトの二種類が仕込まれています。
YONEXと他社の一部モデルは前者のみですが。
そして後者はフレームの構造物ですから本来手を付けられません。
しかしそれを敢えて私はやります。

破壊覚悟でマイラケットで実験を繰り返し、術式を開拓してきましたから。
万一FRPを損傷した場合の補強の手段も身につけましたから。

FRP一体成型ウェイト摘出の必要性はモデルにより異なります。
①全く不要なモデル
②稀に必要となるがサービスで実施するモデル
③HEADのように50%程度の確率で必要となるためオプションとしてご用意するモデル
④プロスタッフRF97のように必須としているモデル

SX300TOURは②としてきました。
しかしこれは③に格上げした方が良さそうです。
理由は、マイラケットが格段に良くなったからです。

持った瞬間、安心感に包まれます。
振り出しのタイミングの取り方に神経を使いません。
グリップから加速していく感覚がたまりません。

同じラケットを使用している育成コース生に打たせてみると『人打惚れで』でした。
中学生でも判るのですね!

かくして再調整を受注しました。
しかしここからの記事が、難航録です。

マイラケットは、FRP一体成型ウェイトが大小二種類仕込まれていましたが、大のみの部分摘出としました。
しかしジュニアのラケットは大が2つ。
この辺り、300と300ツアーの差ではありません。
FRP一体成型ウェイトの仕込み方はまちまちです。
どんな基準で製造しているのか、大いなる疑問です。
コレがまちまちでもウレタン内蔵ウェイトで調整できますから。
更にお尻から雨漏り防止材を突っ込んで調整できますから。

ちなみにSX300とSX300ツアーはグリップ内蔵ウェイトを除いて全く同一フレームです。
ちなみにジュニアのSX300G1の元スペックはマイラケットより高スウィングウェイトでした。

迷いましたが一つだけの部分摘出としました。
理由は・・
部分摘出は3,300円、全敵は5,500円と、料金を気にしたからです。
二つとも摘出した歳の強度低下も懸念しました。
低静的バランス症候群の懸念もありました。

果たして仕上がりは、マイラケットよりやや先重となりました。
打たせてみると‥
「コーチのラケットがイイ!」
「それを売って欲しい!」

しぶしぶ全摘に踏み切りました。
しぶしぶの理由は一つ目の摘出が想定以上の難工事だったからです。

仕上げた結果、持ち感,振り感は実に軽快になりました。
しかし打たせてみると、いぶかしい顔をしています。
サイドアウトを連発します。

案の定、低静的バランス症候群でした。
私が打っても後先端ヒット時に不快な振動を感じました。
三度目のチューンナップはマイラケットとウェイトの位置の統一を忠実に行い、3スペックもピッタリ揃えてやりました。


しかし次にはストリングの重量差が伏兵でした。
マイラケットはプラズマピュア118
ジュニアラケットはポラリス115

同じ位置へのパワーアップパーツ貼り付けでは、打感に差が出ます。
マイラケットは10時2時ですが、軽い115に同位置で同スウィングウェイトを得るにはトップ寄りに加重が集中します。
それではしなり過ぎを生じました。
BESTな貼付は量を増やして9時3時貼り付けでした。

ここまでやって、やっと納得した表情を見ることができました。
いびつに仕込まれていたFRP一体成型ウェイト摘出の大変さと相まって、気苦労満載の3日間でした。

TennisTopiaSpecとて微調整は必要です。
TennisTopiaSpecは完成度が高いので、わずかな微調整でも変わります。
ちょっと不調だからと売りに出したりしてはいけませんよ!!

この記事は作業こそ大工事でしたが、スペック変化は静的バランスわずか1mmでした。
しかしわずか1mmの差が絶大な差となるのケースもあり、1mmの差は全く気にしなくて良い場合があります。
その違いはグリップ内蔵ウェイトの位置です。

またまたこの法則を書いておきます‼︎
『静的バランスは数値ではなく位置』






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