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張りの品質について

EZONETのTennisTopiaSpecをお買い上げのお客様から次のようなご質問を頂きましました。
ご本人の承諾のうえ、引用させて頂きます。

《以下引用1》
昨日EZONEのガットが切れたので、近くのショップで張り替えたところ、なんか打感が、硬く感じ、ラケットのグリップが重く感じられました。
ガットは、同じポリツアープロの1.20で色は青ですが。
かなり打ちやすくラケットを軽く振るだけでのびのある球が打てましたが、今回は軽く振るだけではあまりボールが飛びません。
何か問題ありますか?私の腕でしょうか?
ちなみにグリップが思ってたより細かったのでラケットが到着してすぐに、オーバーグリップ2枚巻きました。
張る人次第で打感等が違うものですか?。
《以上引用1》

私共で次のようにお返事を差し上げました。
ヨネックスは横圧縮させて縦長に張られることが多いですが、そういうラケットは板で打っているようで、ホールド感が無く球伸びもしません。
張り方と関係なく、グリテープ2枚巻きは静的バランスを下げ過ぎて低静的バランスバランス症候群を発症する危惧があります。

現状を拝見して、もう一度当店にて張り替えることになりました。
真横の横圧縮はなかったのですが縦圧縮とヘッド横拡張がありました。
張り替えた結果、頂戴したご感想を引用2としてご紹介します。

《以下引用2》
先日はガット張りありがとうございました。
増田さんの言う通り、張ってもらった日にテニスしたら少し硬さが感じられましたが、本日張ってもらってから三回目のテニスしたら前と同じ打感、ゆっくりのスイングで深い所に返すことが出来て感激してます。
ありがとうございます。
やっぱり、張り方や張ってくれる人でかなりラケットも変わると確信しました。
前までガット張り機は機械で自動テンションなので誰が張っても同じと思ってました。
増田さんのおかげで、私の思ってた常識が覆りました。
また、よろしくお願いします。
《以上引用2》

張り機の荷重装置に問題があることは多々ありますが、それは論外として傍に置いておいて、張り機の主たる課題は次の三つです。
①支柱の内側への倒れ
②サイドフィクサーの横拡張
③チャックとクランプ部の滑り
数十万円の張り機ではこれらが顕著です。
高額マシンはこれらが少なく、安定と正確がもたらされ易いです。

しかし易いだけで、安定と正確は次の二点無くして成し遂げられません。
張る人の張り方の研究とその実行力が次に問われます。

④横糸の荷重の加減
⑤ストリングを結ぶエンドノット

①②③⑤は誰でも頑張れば何とかなるでしょう。
しかし④は、ごく少数の専門店にしか克服できない大きな壁です。
この壁を乗り越えることのできる店は、私の感触では、各都道府県に三軒あるなしです。

当店の張りは④について、ラケットが千機種あれば千通りの張り方を開拓しております。
数えたことはないですが膨大な資料を蓄積しております。

それも、縦ポンドなら横何ポンドなどとシンプル過ぎる張りはしておりません。
そもそもそんなシンプルな頭では、ラケットの張りはこなせません。

ヨネックスの張りは特にそうです。
当店はガタが来る前に3〜5年毎に新しい張り機を導入します。
その度に以前の張り方はご破算となりますが、営業終了後に試打ラケットを使って、深夜まで捨て張りを繰り返してマウントの仕方と横糸の研究に、どれほどの日数を重ねてきたことでしょう!

ですから、本件とは関係の無い余談ですが「縦〇〇ポンド、横を△△ポンドで張ってください」と注文するのは‥

出汁で有名なうどん屋に行って「マイ昆布かマイ鰹節かを渡して、〇〇分間煮て醤油を△△g入れてください」とお願いするようなものです。

反対に「縦〇〇ポンド、横を△△ポンドで張ってください」の注文に「ハイハイ」と応じる店があったとしたら、出汁を研究していないうどん屋のようなものです。

なおグリップテープ2枚巻きはスペックを大きく変えてしまいます。
当店の張りが高品質であったために、重量バランスの崩れがそれほど表面化しなかったのだと思いますが、決してお薦めできません。

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\ 重たいのに重く感じない振り心地 /

こんなお悩みはありませんか?

  • 球に勢いがない
  • 本番に弱い
  • ナーバスになると全然振れなくなってしまう
  • 相手のボールに撃ち負けてしまう

これらの悩みはラケットに問題があるかもしれません。

この記事を書いた人

代表のアバター 代表 テニストピア

ジュニア指導者とチューンナップ職人の二足のワラジを履く者です。

このブログは相乗効果でそれぞれの道を極めてきた道標です。

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