最近発売された黒いラケットです。
シリコン(コーキング材)がFRP両穴をぎっしり塞いでいます。
初期入荷分は、全品片穴だけスロート付近まで。
次期入荷分は、全品両穴グリップ半ばまで。
※初期と次期の違いは、手法を変えたというより、作業員の差でしょう。
名誉を守るために、機種名は伏せておきます。
いいえ!!
不名誉を護るために、機種名は伏せておきます。
大多数は、こうしています。
ウレタン成型前のFRP素地に、重量と静的バランスを計算して、鉄板や鉄棒を仕込んでいます。
更にウレタン成型の比重に神経を払います。
少数派を、私は手抜きと呼びます。
①ウレタン成型してから、チューっと入れたらしまいだから。
②バリや小砂がマラカス現象を引き起こすから。
③蓋を開けてもバリや小砂を取り出せないから。
④シリコンが脱落する場合もあるから。
⑤エンドキャップにフタ設けている意味を自ら無くす行為だから。
⑤片穴だけなら加重の偏りが生じるから。
腹立たしく思いつつも、この機種を販売しないわけにも行きません。
その理由は‥‥
●他メーカーにも横行しているなら、不良とまでは言えないから。
●全品そうなら、不良とまでは言えないから。
●シリコン全摘&適正加重への置き替える技術を当店は有しているから。
※摘出する道具をいくつも開発しています。
下の写真は、サムネイルのラケットのシリコンを全摘した様子です。
1時間以上格闘しました。
別の機種の摘出の様子です。
黒にしているところを、罪悪感の表れと、私は解釈します。
なお、不良とまでは考えていませんので、全摘は有料のサービスとなります。