早い時刻にジュニア大会会場に着くと、出会うことがあります。
ロービングアンパイア担当の方の、熱意のこもったコート準備です。
まるで全日本ジュニアのように入念に。
その対応に心から感謝します。
始まってしまえば、ジュニア達にとって大阪Jr.も全日本Jr.も同じだから?
いいえ。
大人にとってのまたある大会とは違い、一大会一大会貴重な一瞬です。
しかし子供達は、今の一瞬を貴重だなどと気付いてはいません。
大人になってから、振り返って思うものです。
NHKの「あさが来た」が終わりました。
人が亡くなるシーンの何と多いドラマだったことでしょう!
でも先立たれて悲しむ登場人物もまた、全て今はこの世にはいない時代のお話です。
この人達のおかげで今の私達がある。
人生、親や先人達からの順送りなんだと、しみじみ思わされました。
私の好きな詩が、また心に浮かびます。
“子供のころ破った障子をいま貼り替えている”
我が子がまた障子を破る。
それを貼り替えながら思い出す。
自分も子供のころよく破って母の手を煩わせたなと。
これって子供にはできなかった貼り替えを、大人になった今しているんだ。
ふとそう思ったある母親の詩です。
試合コート準備の、あるシーンを見て自分なりに思ったことです。
大人の、ジュニア達への優しい見守りの心に、手を合わせたくなります。