『振り抜きの良いラケットを下さい』
そう言われたら私はこう答えます。
『振り抜きの良いラケット悪いラケットは存在しません』
振り抜きの良いラケットの定義は、各個人の中にあります。
スウィング速度的にシンプルに言えば‥
振り出し速度を上げたければ、軽いラケット。
打球時に押し戻さたくなければ、重いラケット。
運動連鎖的にシンプルに言えば‥
手打ちで振りたい方は、軽いラケット。
身体全体で打ちたければ、重いラケット。
運動連鎖を末端的に言えば‥
ヘッドファースト志向なら、高静的バランスのラケット。
ハンドファースト志向なら、低静的バランスのラケット。
スウィートスポット的に言えば‥
パワー志向の方は、打球速度が最大点と打点が一致するラケット。
フレームの振動が気になる方は、振動最小点と打点が一致するラケット。
手への衝撃が気になる方は、衝撃最小点と打点が一致するラケット。
メンタル的にシンプルに言えば‥
積極的気分の時の振り抜きを優先するなら、軽いラケット。
ビビっている時に振り抜くのが怖くないのは、重いラケット。
シュピネーション&プロネーションを駆使したフォアハンドの打ちやすさ的に言えば‥
静的バランスの位置は気になるところです。
このように、振り抜きは個人差満載の世界です。
軽いラケットを使った時の私の脳は「振り抜き」で満たされます。
『あぁ、振り抜けてるわ!』
『あぁ、振り抜かなくちゃ!』
『この振り抜き方で良い⁈』
『こんな振り抜き方したらアカン⁉︎』
私は思います。
振り抜きという言葉が頭に浮かばないラケットが振り抜きの良いラケットだと。
私にとって、それはTennisTopia SPEC-Ⅲです。