プロスタッフRF97新黒黒が5月中旬に発売されます。
旧プロスタッフRF97黒黒は昨年7月入荷分で完売でした。
しかし注残分が10月に遅れて入荷した店もあったらしいです。
しかし、それは黒白の新プロスタッフRF97より多少硬い旧プロスタッフRF97でした。
今回発売となるのは少し柔らかくなった黒白プロスタッフRF97の黒黒版です。
黒黒は作らないとアメアスポーツは豪語していたのですが。
嘘をついていたことになります。
しかし元を正せばフェデラーの心変わりです。
フェデラーに免じてお許しくださいと言われたら、争う気にはなれません。
皆様におかれましても、どうか寛大なご支持をお願い申し上げます。
黒黒発売を記念に、プロスタッフRF97TTS-Ⅲ誕生秘話を再度記しておきます。
ご存知の通りプロスタッフRF97の静的バランスは305mmです。
これがトップライトかと言えば何のその。
ヘッドやスロート部にずっしりと重みを感じ、ボレーでヘッドを起こすのが苦痛でした。
球出しも、10分耐えられなかったです。
ラリーしても、重いのに球伸びがせず、先端は飛ばず、これまたラケットを支えることさえ嫌になってくるラケットでした。
私はしばらく放置しました。
それをチューンナップの隙間ができたある日、なんとか使えるようならないかと、加工実験をしてみることにしました。
グリップ内蔵ウェイトの移設には何度もトライしました。
最後にはグリップ部の破壊寸前までいきました。
その実験が実を結びました。
2018年当店No.1の販売実績を誇り、全国に熱烈ファンを生む名品が誕生しました。
これってバンパー内に加重してスウィングウェイトを上げるのに反して、グリップ内のウェイトの位置を正すことにより、劇的に先軽のラケットに変身します。
重いのに軽く感じることと、そのパワフルさはブログに何度もレビューを紹介していますのでご存知でしょう。
その静的バランスがいくらと思われますか?
316〜318mm平均です。
305mmが316〜318mmになるのに、スウィングウェイトがもっと上がるのにも関わらず、先軽ラケットに大変身するわけです。
当初は、ただ単にグリップ内蔵ウェイトの移設とウェイトを減らして340g→330gに減量するチューンナップに留めました。
静的バランスば不変ですが軽いラケットに変身しました。
ウキウキして打ったら全然ダメでした。
衝撃だけを残して球伸びはせずスウィートエリアは狭くて。
低静的バランス症候群です。
そこで半信半疑でSPEC-ⅡとⅢの中間まで重量とスウィングウェイトを上げてみることにしました。
なんと仕上がりの静的バランスは315mmでした。
さぞ、先重になると思いきや。
先軽で、球出しも楽で、ボレーが特に楽になりました。
ラリーしてみると、打球時の衝撃は少し減り、球伸びが出て、スウィートエリアの広いラケットに変身していました。
しかしまだ先端ヒット時の衝撃が気になりました。
そこでSPEC-Ⅲまでスペックを上げてみました。
先軽感は変わらず、しかし先端ヒット時の衝撃が消え、球伸びが素晴らしいラケットに進化していました。
私はその時、打ちながらニタニタ笑っていました。
名品誕生の瞬間でした。
静的バランスは317mmでした。
静的バランスは、数値だけでは、全く信用できません。
それは私が自信を持って言える、ラケットの法則です。