新規作成ピュアドラツアーTTS-IIIver.2の、次の一文に追記します。
「ラケットは数値だけではないことを痛感します。」
これが一行にして実に重い言葉なのです。
テニストピアSPEC製作上大切なこと。
①仕上がりスペック
②元スペック
③加重位置
この③が曲者(くせもの)です。
グリップ内のウェイト位置と量が半端なく違うのです。
これって「フィルムを剥がして」「レザーを剥がして」からでないと判りません。
当初はそれに無関係に加重していました。
それはNGでした。
元加重位置と元加重量に応じて、新加重位置と新加重量に工夫を加える必要があるのです。
場合によっては元加重を摘出する必要があります。
更にときどき現れる曲者がシリコンです。
昨日作成したピュアドライブツアーTTS-IIIver.2はシリコンが詰められていました。
これはチューンナップ無で315g 315mm 295kg:㎠付近ご希望のお客様のためにセレクトした物でした。
ベストスペックだと喜んで蓋を開けてみたら、にっくきシリコンが‼︎
シリコンを告知して却下してもらいました。
シリコンはチューンナップ時には、摘出してウェイトに換装します。
これらをかいくぐって、やっと良いラケットになるのです。
その全行程をカルテに書き込んでいます。
2本目の受注や微調整やスペックアップダウンのためです。
大変手間のかかる仕事です。
だから本当は一万円余分に頂戴したいところです。
それを数千円でやっています。
その安さが、多忙を招き、他店の物の受注制限を生む原因になっているのは解っています。
他店購入のテニストピアファンの皆様には受注制限をして申し訳ありません。
更にもう一つ付け加えます。
CX2.0テニストピアSPEC-IIIの受注をお休みします。
最近、低い動的バランス(swing weight)の物しか入荷しなくなりました。
CX2.0ツアーや他のボックス形状をご検討ください。