先の記事の補足がまだ難解とのご指摘に、ここに移して補足します。
「動作の短期記憶は比較的容易に作られる」
「大まかな動作は頑張れば長期記憶を作りやすい」
「しかし精緻な動作は長期記憶となりにくい」
という小脳のメカニズムが科学的に解明されて日は浅いです。
私はそれを、今回みなみが炸裂させたフラットサーブに照らして書きました。
あのフラットサーブはおそらく精緻な部類に属します。
私の経験では、週二回、50週で年百回、10年で千回の修復を要します。
私見では、一部のプロを除いて多くのプロが大まかな動作のサーブです。
それはコーチの指導力にも起因するでしょう。
しかし私はそれを、ジュニア時代からあるいは現在も
メンテナンスフリーでツアーを回れることを優先した結果だと分析します。
なぜなら私の指導しているサーブに対して、しばしば
「そうすれば良いことは解っているがなかなか実行できない」と
認識深い方々から直接的に間接的に声が届きますから。
確かに短期記憶させるだけでも極めて難しい作業です。
私はそれをつきっきりで宮大工的な緻密さで、運動連鎖を構築します。
めったに、四人五人を並べて指導しません。
しかし長期記憶として本物になるのは、小学低学年から始めて17歳位です。
スピンサーブも然り、片手バックも然りです。
それらは習得した暁には大きな財産となります。
それはコーチに委ねた結果です。
しかし間違いなく、コツコツ働き愛情深く育み見守った結果、我が子に残せた財産なのです。
プロを目指す子!
この指に早くとまってください!!