前記事からこの記事を切り離して再編集しました。
過度なトップライト化には弊害があります。
「先端ヒットで振動が大きい」
「球伸びがしない」
「スウィートエリアが狭い」
など。
私はマイピュアドライブツアーTTS-Ⅲで経験があります。
2018モデルのツアーには摘出不可能なグリップ内臓ウェイトに苦しめられていました。
ずしっとヘッドが重く、特にボレーは大変でした。
チューンナップオファーの間隙をぬってグリップ内臓ウェイトを全摘実験をしました。
グリップ部FRPの破壊寸前まで行きました。
※高比重にウレタン再成型するので問題無しです。
※実験を通じて安全な加工法を発見しました。
結果、308mmを達成しました。
この機種でこの数値はお客様に提供したことがありません。
料理人のまかない食的なスペックです。
全く別物になりました。
重量は同じなのに、軽くて軽くて、ウキウキでした。
球出しが快適!
小学生とのラリーが快調!
高校生にライン際に打たれても楽々ライジング!
しかし7月に靱出張の際、低静的バランス症候群に出くわしました。
初日は、久しぶりのデコターフへの不慣れと結論付けました。
2日目、はっきり認識しました。
振り出しのタイミングの取りにくさが改善しません。
打球が走りません。
スウィートスポットを少し外すと短くなります。
遅いハードコートでは、低静的バランス症候群を強く感じる場合があります。
私はバッグにミニチューンナップセットを入れています。
0.5gのレッドテープをトップに貼ってみました。
劇的に改善しました。
全ての打球がベースラインまで届き、なおかつ落ちます。
3日目、調子に乗ってレッドテープを1gに増やしました。
ボックス形状かと思うほどしなりが増えました。
しかしこれはやり過ぎでした。
この際に痛めた前腕は未だに全快していません。
このケースは、0.5gの攻防でした。
トップ端は0.5gで変わります。
吊るしのプロスタッフRF97は301mm〜305mmでも低静的バランス症候群はありません。
それどころか、320mm超えかと疑うほど、ヘッドがずしっと重く感じる場合がほとんどです。
TTS-ⅢのプロスタッフRF97は310mm以上でも、低静的バランス症候群が発生する場合があります。
静的バランスは、数値ではなく位置です。
TennisTopia SPECとて、完成形ではありません。
微調整の試行錯誤は必要です。
ストリング違いでも、こんなに差があるのですから。
重量差4g。
スウィングウェイト差3kg:㎠。
応急調整をお試し頂いた上で、微調整をご依頼ください。