WOWOWの解説や記事で、引っかかる言葉があります。
それは、”リターンエース” ”サービスエース” ”ノータッチエース”
私が公認審判員の講習で受けたテニス用語の教えはこうでした。
サーブのノータッチをエース(Ace)と呼ぶ。
サーブ以外のノータッチをウイニングショット(Winning shot)やウィナー(Winner)と呼ぶ。
ならば”リターンエース” ”サービスエース” ”ノータッチエース”は誤用となります。
バレーボールではノータッチじゃなくてもサーブの得点をエースと呼ぶ影響?
♪サーブ、スマッシュ、ボレー、エースをねらえ〜♪の影響?
⬆︎はウィンブルドンのブシャールvsケルバーの1st.セットSAMMARY。
ブシャールは、サーブのノータッチが2本、レシーブのノータッチが1本でした。
レシーブのノータッチをエースとしたらAcesが3本になるはずです。
レシーブのノータッチはエースではありません。
ちなみにWinnersにはAceも含めることが慣例です。
その意味でSAMMARYはTotal Winnersと呼んでいるはずです。
ブシャールにはサーブ以外のノータッチが11本ありましたから。
同様のWOWOWの例で
昔オーバールール(Overrule)のことをオーバーコールと言う解説者がいました。
後者が語呂が合いやすいか、悪貨が良貨を駆逐しそうになっていた時代です。
全中予選で、何度も是正をお願いしたら、私が駆逐されそうになりました。
別の例で
一年だけノーアドのデュースをそう呼んだ”フォーティーオール”があります。
これもRSK杯で私が是正を申し出てから数年続きました。
一方、JTAテニスルールブックに、こうあります。
「レットがコールされる前に打たれたボールが,明らかなウィニングショットまたはエースとなった場合は、そのボールを打ったプレーヤー・チームの得点となる。」
ここのウィニングショットとエースは、サーブ以外とサーブを指すはずです。
しかし奇妙なことに、スコアカードの記入方法のページで、「A」をサービスエースと解説しています。
サービスは不要では?
大会運営者やマスメディアには、正しい用語の普及に努めて欲しいです。
かく言うこのBlogも、信用しないでください。
注意喚起だと受け止めてください。