7月17~21日
関西ジュニア選手権U12に、安鳩方(小6)と直子(小6)が出場しました。
NO.1シードの安鳩方に対して、東海からOTAに引き抜かれた中村文香選手が2番くじを引き当て、初回戦から冷や汗ものでした。
決勝
安鳩方は、田中千愛選手との決勝を消極的に戦って苦戦しました。
しかし、NO.1シードを守って単を優勝しました。
安鳩方・直子の複は、NO.1シードを守れず、準優勝でした。
7月28~30日
安鳩方(小6)は二度目の全国小学生選手権にNO.3シードで出場しました。
会場前
練習コートを予約して、相手は安鳩方の希望で超少数派のコーチでした。
これって、小学生の多くの眼にさらされて、結構コーチの方が緊張するのです。
開会式
2Rを6-4,7-5で制して
QFを7-6(3),6-3で制した雨天用の高井戸ダイヤモンドテニスクラブ前
SF試合前の練習
安鳩方は、前日のQFの足立真美戦の積極的な勇姿とは別人でした。
SFの辻佳奈美選手戦は、消極的なまま3-6,3-6で負けました。
幼少期からの私のライバル視が、過剰な気負いの一因になったことは確かです。
BEST4に大阪の幼なじみ3人が入るという大阪の黄金時代でした。
私がファーストコーチを務めた金川美早紀選手(右端)もコンソレ準優勝でした。
安鳩方は笑顔を作っていますが、頭を悔しさがグルグル回っていたでしょう。
8月5~10日
全日本ジュニアU12に、単に安鳩方が、複に安鳩方・直子が出場しました。
ともにNO.4シードでした。
安鳩方は、単をまさかのBEST8敗退でした。
1st.のセットポイントの短い球を消極的にネットしてから嘔吐もあり、5-7,3-6と、そこから立ち直れませんでした。
単2Rを6-0,6-0で制して
複2Rを6-1,6-1で制して
複Fを6-0,7-6(7)で制して
2nd.のT.B.のマッチポイントでW.F.を重ねた直子は憔悴しきった顔です。
最後長いラリーを制した安鳩方は緊張から解放された顔です。
優勝の実感は少しだけお預けでした。
表彰式
表彰式
私にヒントを請うて、その後二人で練り上げた優勝スピーチ
喜びがこみ上げてきて
コレッ!
関西Jr.複の消極策による悔しい準優勝が、直後の全日本Jr.の積極性を高めて、優勝をもたらしたのは事実でした。
「 勝ちたい or 勝てる 」≒ 「 安全策をとる 」 は女子ジュニアには法則的です。
前年の全小も、2nd., Fin.ともに大差をつけた優勝目前からの逆転劇がありました。
小和瀬選手が消極的になって尾崎選手に負けました。
表彰式の間、私はそれぞれの悲喜交々の12歳シーズンを振り返っていました。
特に安鳩方については
関西サーキット全勝を掲げていなかったら・・・
関西Jr.単の、消極策で逃げ切った優勝が無かったら・・・
安鳩方は全小でもっと思い切ってくれたのではないだろうか???
全日本Jr.単も8で散ることはなかったのではないだろうか???と。
多くの挑戦と教訓を重ねられない日本の大会体系には、落とし穴があります。
一つの勝利がその後の足かせとなることを懸念すべきです。
よって私は、関西Jr.単Fの安鳩方の頑張りを誉めずに厳しく叱りました。
しかし今、思います。
「叱咤による反省」より「敗戦による反省」が大きく
「敗戦による反省」より「勝利の味」が大きいのなら
コーチの言葉は実体験の前には無力です。
言わば『 百聞は一験に如かず 』。
ならば叱るにしても、生徒にはほどほどに、コーチ自身に強烈であるべきです。
コーチは、質の高い勝利経験を積ませられるよう、日々奮闘努力するしかありません。