ファントムグラファイト100TTSⅢのお客様レビューを、ご本人の承諾のうえ引用させて頂きます。
《以下引用》
今までダンロップSX300ツアー(2019)TTSⅢを4年間使用しておりました。
その性能には満足しておりますが、大会に出続ける中でよりコントロール性能に優れたラケットの方が優位に立てるかなと思い、テニストピアの過去ブログをチェックし始めて、何度も取り上げられていたファントムグラファイトが目に留まりました。
東京出張のおりショップで実物も確認しましたが、デザイン、カラーリングも良く、グリップに加えスロート部分も握りやすかったので、これに決めました。
107か100かという選択もありましたが、単複オールマイティに使えそうな100をチョイスしました。
ストリングスは、比較のため同じハイパーGを43ポンドでお願いしました。
打ってみての感想ですが、期待どおりにコントロール性能が高いです。
コースのブレが少なく、自分が狙った所に行く確率が高くなりました。
また、コートへの収まりが良く安心して思い切って打てます。イージーミスも少なくなり安定してきました。ボレーもやりやすいですね。
打感は、最初は思ったより硬いかなと思いましたが、ストリングスが緩むにつれ柔らかくなり、一旦掴んで離す様な感覚がより増して来ました。
まあ最初に打ったのが氷点下だったこともありますが。擦り上げる打ち方もできますが、厚く当てた方が打感の気持ち良さとボールの威力が両立するかなと感じました。
ボールスピードはややSX300の方に分があると最初は思いましたが、ファントムグラファイトの方が弾道が低く余計なスピンがかからないため、体感ではほとんど変わりません。
スピン性能はSX300が有利ですが、ファントムグラファイトと打ち比べた後では、ハイパーGを張ったのはやり過ぎで、コントロール性の良い丸型のストリングスを使用した方がSXには良かったのかなぁとも思いました。
ファントムグラファイトは自分のスイングに忠実に飛んでいく感じで、追い込まれてのスライスやロブはSXほどアシストしてくれないので浅くなりがちだったのですが、これは慣れてくれば大丈夫だと思います。
逆に、ドロップショットやドロップボレーがやりやすくなりました。
まとまりませんが、打ってみてのファーストインプレッションはこんな感じです。私今年還暦ですが、まだまだボックス型のラケットも、TTSⅢも使えるのは、嬉しいですね。
《以上引用》
打球テストの結果は‥
・球伸びは良好
・打感は合格点だが少し硬さを感じる
・少し振り急いでしまう傾向がある
面上部に、0.数グラムの加重で‥
・球伸びは更に向上
・振り急ぎが解消
・打感がマイルド化したが硬さは少しある
これは更に加重しても改善せず
打感の硬さは、硬いハイパーG125と寒さにあると判断して、合格点を付けました。
レビューからすると、検証は適切だったと言えるでしょう。
柔らかいフレームがTTS-Ⅲ化で更に柔らかくなっています。
なのでポリで弾きを補いたいところです。
しかし硬過ぎるポリでは、面剛性にフレームが負ける懸念がで出てきます。
その硬さはスペックをいじっても変わりません。
このラケットにはソフト系ポリの方が合うと思います。
なお、このラケットは100も107もスウィングウェイトUPの施工の難易度が高いです。
元スペック選定のハードルも高いです。
TTS-Ⅲはいつでも承れるラケットではありません。