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今年の漢字は『偏』

片方の主張だけを聞くのはNG!!
今年、兵庫県知事選挙はその教訓を見せつけてくれました。
その数ヶ月前、私は類似の失敗をやらかしていました。
なので私にとって今年の漢字は『偏』

類似とは言え私事の件は、出来事としては別物です。
片方の主張に全く悪意は無く可哀想な出来事でしたから。

スクールの初級クラスで、ある子が泣き出しました。
驚いて尋ねると‥
私の孫に腕を捻って痛くされたと。

その日、私はコース後半に久々に上位と下位グループ合同のREDダブルスミニマッチを組みました。
孫は上位グループの生徒でした。

えっ!暴力を⁈
しかも身内が!

私は、孫の言い分を聞かずに大声で‥
孫に対して「退場!」
謝りもせず動こうとしない孫に更に‥
「そんな態度ならテニス辞めてしまえ!」

私の激怒の理由は二つの『べし』です。
●上級者は下級者に優しくあるべし
●身内には厳しくあるべし

前者のルーツはある母親の詩です。
『子供の頃破った障子を今貼り替えてる』 
若い頃にラジオかテレビで聞きました。

この詩には解説がありました。
子供は障子を破ってしまうもの。
けれども子供には治せない。
自分が子供の頃破ったあの障子を、母となった今、貼り替えているんだ。

私はこれにテニスの教訓を悟りました。
そして度々レッスンで訓示してきました。
●初級者は上級者に迷惑を掛けるもの!
●しかし迷惑掛けていいんやで!
●自分が上級者になった時、嫌な顔をせずに初級者に付き合ってあげなさい!

後者の『身内に厳しく』は、やり過ぎました。
見ていた他の子にもびっくりさせてしまいました。

事件後に聞かされた孫の言い分は‥
私が対戦をコールした瞬間、孫は第一試合のパートナーに決まった彼に駆け寄って話したそうです。
孫「頑張ろうな!」
彼「きっと負けるで!」
孫「大丈夫!」「俺がサーブでボコボコにいわしたるから!」

その声掛けの理由は‥
「心配そうな顔してたから励ましたろと思って」

監視カメラにも様子は映っていました。
確かにエールを送っているだけでした。

孫は乱暴者どころか優しい奴でした。

しかし孫には至らない点はありました。
◯壁際に立つその子に駆け寄った。
◯ボディタッチした(腕を掴んだ)
◯「頑張ろうな」と言った。
◯「ボコボコににいわしたる」と言った。

反対に受け取られる危険を孕みます。
◯壁を背に詰め寄られた。
◯暴力を振るわれると錯覚した。
◯勝たなければならないと感じた。
◯次は自分がボコボコにされると感じた。

翌日、私は孫にその点を注意しました。
常々こう訓示していることも強調しておきました。
「試合は負けていいんやで!」
「何か一つでも『出来た』を目指せ!」

同時に、私は孫に深く謝りました。
「辞めてしまえ」と言ったことを。
孫の主張を聞いてやらなかったことを。

「辞めてしまえ」は‥
身内にとは言え、酷い言葉です。
身内だから、酷かった要素もありました。

『暴力=引退』
これが私の頭に浮かんだのは事実です。
しかし相手の親御さんへの申し開きという保身の気持ちが入っていました。

孫の言い分を聞いていたら‥
なーんや 勘違いやん!
と笑い話に変えられていたはずです。
今でもその時以上に二人は仲良くやっていたに違いありません。

お父様には真相を理解して頂けました。
しかしその子は本校を去りました。

私が孫に悪者とレッテル貼りしたので、自分はいじめられたと思い込んだのかも知れません。
孫がテニスを辞めさせられるまでに発展しそうになったことに、居た堪れなくなったのかも知れません。

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この記事を書いた人

代表のアバター 代表 テニストピア

ジュニア指導者とチューンナップ職人の二足のワラジを履く者です。

このブログは相乗効果でそれぞれの道を極めてきた道標です。

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