ピュアドライブ2020TTS-Ⅲのお客様レビューです。
お客様のご了承のうえ引用させて頂きます。
《以下引用》
この度はピュアドライブ2020スペック3誠に有難うございました。
ピュアドライブツアー2015テニストピアスペック3が最高のラケットだと思っていましたが、私には2020の方が合っているようです。
ブログでの推し記事が少なかったので躊躇っていましたが、もっと早くお願いすれば良かったと後悔しております。
静的バランスが低く仕上がるという事でしたが、敢えて追加の加重をパンパーの外にお願いしました。
先軽であれば、テニストピアスペックの球伸びと、手打ちでの誤魔化しの両方のメリットが享受できると思ったからです。
しかしながら結果は、これまでどれだけテニストピアスペックに助けられていたかを実感するだけでした。
セカンドサーブをベースライン深く叩き込まれた時や、走らされた時、テニストピアスペック3であれば振り出しさえすれば勝手にラケットが動いてくれて打ち負けなかったのが、力を入れないとラケットは動いてくれないし球威に負けてしまうようになりました。
試合後、急いで付属して頂いたレッドテープを付けるとこれまで通りになりましたが、1グラムに満たない加重で大きな変化がある事にただただ驚いております。
2015だと自分本来のスイングにはないリストワークを要求されましたが、2020だと自分本来の厚く当てて押すスイングができるようになり、またテニスが楽しくなりました。
こんなに凄いとなると他のラケット、ファントム100やF1、ヘッドのスピード等も試したみたくなります。
ボールの捉え方が変わって球威を出すのに少し時間がかかり御礼が遅れてしまいましたが、この度は素晴らしいラケット有難うございました。
《以上引用》
確かにピュアドライブ2020の記事は少ないです。
その主な原因はニ点です。
BABOLAT JAPANに変わったこととコロナ。
供給が劣悪化しました。
試打用を吊るししか用意できなくなりました。
グロメットの手配が長期に遅延しました。
更にお客様からの感動レビューを頂戴することもなく推移しました。
ここからそれについて考察します。
肯定的に考えればこうです。
ピュアドライブTennisTopiaSpecのリピーターからのご注文がほとんどで、満足は当然のことであったから。
しかし私にはマイナス要因の推察が二点あります。
①基本的に歴代ピュアドライブ中最も先軽に仕上がります。
そのため低静的バランス症候群を発症した物を納品した可能性があります。
②反対にに発売当初、FRP一体成型ウェイトの加重位置において全く異なる仕様が存在し、それは先重感が強めに出ました。
ピュアドライブ2020発売時期には打球テストが普及しておらず、打感の悪いTennisTopiaSpecをお渡ししてしまっていた可能性があります。
現在、打球テストご用命率はほぼ100%で、低静的バランス症候群のTennisTopiaSpecをそのまま納品することは無くなりましたが。
先重感の強いお客様については、ピュアドライブについてもFRP一体成型ウェイト摘出の術式を開拓したため、改善させて頂いた方もいらっしゃいます。
また加重仕様の異なるピュアドライブには今では出来くわしておりません。
2020ピュアドライブTTS-Ⅲに限らずですが、TTS-Ⅲ+αとしてスウィングウェイトをUPできるラケットはTTS-Ⅲと同等の持ち感,振り感を確保しつつパワフルになります。
そのお陰で2015モデルより気に入って頂けたのだと思います。
+αについては三通りあります。
①最初からそうすることをお薦めするラケット
②加工作業中に提案しようと思うラケット
③打球テストでレッドテープ外貼りするラケット
ピュアドライブは原則的に2020は②,③です。
これは何を張るかに依存することをご承知おきください。
先日教え子が、SX300TTS-Ⅲ+極αを私の承諾なくプラズマピュア118から123に張り替えました。
それだけで激重感が出て、あげくに前腕部を痛めました。
※TTS-Ⅲ+極αとして限界ギリギリまでスウィングウェイトを上げていたため起こった事例であり、一般向けTTS-ⅢやTTS-Ⅲ+αでは、この程度のストリングのゲージUPで腕を痛めることはありません。