肘や前腕部に痛みがある場合のストリングの種類とテンションについて考察します。
この場合に考えられる対策は次の①〜⑤です。
一番常識的なのが③④でしょう。
①ポリからナイロンマルチに張り替える。
②ポリのままでテンションを下げる。
③ナイロンマルチのままでテンションを下げる。
④ポリからナイロンマルチに変えてテンションを下げる。
⑤ナイロンマルチからポリに変えてテンションを下げる。
ここで④には重大な欠陥があることをお伝え申し上げておきます。
前記事の英翔(大阪U13ランキング5位)は④を選んで落とし穴にハマりました。
私は④の失敗例をいくつも知っています。
なのにコーチとしての保身的思考から、常識を選んでしまいました。
④の欠点は‥
ゆっくり打っても飛び過ぎる。
思いっきり打っても飛ばなくなる。
英翔に起こったことは‥
入れに行ったショットでアウト連発。
思いっきり打っても飛ばないから力んで痛みを悪化。
大会後、未完治のままの練習再開二日目に②を選ばせたところ、痛みは解消して皮肉にも健全時よりテニスは絶好調です。
以前ずっと プラズマピュア118 52ポンド
大会の直前 マルチフィール130 50ポンド
大会の直後 プラズマピュア118 43ポンド
プラズマピュア118 43ポンドを選んでおれば2回戦敗退は無かったのか?
そんな単純な話ではないことを前提として‥
それでも私は敗退は無かったと確信しております。
『腕に故障がある=ナイロンマルチが良い』
それを信じてはなりません。
『腕に故障がある=ポリの方が良い』
これは十分あり得ることです。
※ローテンションで張る条件付きですが。
そして一番非常識に思える⑤ですら市民権があるとしてお薦めしておきます。