このブログの読者の父兄から笑って辛口の質問が寄せられました。
『将来を見据えた指導をされ高い評価を受けたジュニアが、どうして成功していないのですか?』
『コーチに指導力が無かったからじゃないですか?』と。
私は偉そうに答えます。
『巣立ちの時期も来ていないのに、巣立たせたからです。』
『翼が傷付いたわけではないから、再び飛べたはずです。』
『その後、名前が消えたのは、移った先の指導に問題があっただけです。』
『良い指導者なんて日本に数少なくて、ご近所には、そうそう居るものではないのですよ。』と。
巣立ちを間違える一例として”【歴史】消えた逸材1”で書きました。
もうひとつは、ココに書く”親の豹変”です。
その変身ぶりの体験談は聞かされてはいたものの、父兄とジュニアと二人三脚で山を登っている道すがら、本校にはそれはあり得ないことと思っていました。
しかし実際に私も遭遇してみて、山を極めた瞬間の豹変には驚かされました。
あまりにすさまじいので、ココには絶対に書けません。
一つ山を制すると、ジュニアとコーチの心は一緒に下山して、次の山を目指して意気投合します。
それに反して、親の心はふもとから頂上をあこがれて見上げていた頃を忘れて、もともとそこにいたかのように、頂上に居座り続けます。
そして下界を見下ろして、コーチも豆粒に見えてしまうのでしょう。
我が子の能力を信じ切る親の心は、子育てにおいては、外敵を蹴散らす大きな武器となります。
しかし使い方を間違うと、それは可愛い我が子まで傷つけてしまう両刃の剣となるのです。