2003年だったと思います。
私は関西Jr.運営をめぐり、江見レフェリーと衝突しました。
ただならぬ空気に駆けつけた佐藤関西協会会長とも大激論しました。
2000年までのコートの友トーナメント諸規則にはこの一文がありました。
「(注)応援は拍手以外禁止を意味する」
なのに、当時の大阪のあるチームの掛け声が顕著でした。
チャンスボールを決め損ねた時の「ナイスショットー」の多勢の発声は圧巻でした。
「ナイスショット」だけでなく技術指導すれすれの言葉の展開も巧みでした。
私は見かねて、拍手以外を禁じるよう強く要請しました。
レフェリーの回答は、応援のための掛け声はOK。
テニスは応援禁止が普及の妨げになっているとさえ言われました。
あの応援が合法になるのかとガッカリしました。
私が根拠とした「(注)応援は拍手以外禁止を意味する」は、2001年コートの友からは消えていたので、しかたありません。
続く全日本Jr.でも懲りずに、同じ抗議を再チャレンジしました。
福井レフェリーの応答もまた、応援のための掛け声はOK。
私は、禁則句合法句の一覧表を出せますかと詰め寄りました。
もちろん、それは不可能とのこと。
外国語や方言で言われたら対処できないからとも言われました。
2005年コートの友から加わったこの一文が決定打となりました。
「応援するための、ナイスショット、ガンバレ、リード、ポイントなどは認められます。」
打ちのめされた気分で私は、2005年大阪Jr.で海原レフェリーに尋ねました。
「これからは私も掛け声で応援していいですか?」と。
答えは「どんどん声をかけて応援してあげてください。」でした。
私は今、基本的に拍手のみを通します。
次の例外を除いて。
審判やロービングの理不尽な裁定に選手が落胆しているとき。
体調異変を来たしながら選手が頑張っているとき。
目に余る卑怯な選手と対戦したとき。
こういう時、観客に唯一許される合法的な行動。
それは、奮起の好打に対する拍手や「ナイスショット」などです。
それは、失意のミスに対する「ガンバレ」などです。
コーチングなら、近くを通る選手にボソボソと小声でするのでしょうね。
応援なら、大きな声でする必要があります。
小声でボソボソ言って、コーチングと間違えられたら大変ですから。
以前私は小声で「ガンバレ」と掛けたら『コーチングしないでくださいっ』と注意されました。
以来、応援する場合は、遠くのロービングにも聞こえる声を心掛けています。
シャラポアの声のように騒音条例の基準を超えたらダメなのでしょうか?
でも、一選手の声でなく、応援は複数の声と拍手が重なります。
基準を越えたとしても、誰の音と声のせいにするか難しいでしょう。
ちなみに、男子選手に多い「カモン」「コイヤ」「ヨッシャ」の大声。
選手による自分自身への応援は規定されていません。
インプレー中のパートナー間の大な掛け声は禁じられていますが。
今回の全日本ジュニアで、女子選手が相手からクレームを受けたロービングに、経過観察を経ることなく、その声が大きいと注意されて、その後シュンとしてました。
試合後、ロービングの勘違いだったと知らされて泣いてました。
反論しなかったその子って、弱過ぎですよね。
制服を来たら同じに見えますが、公認審判員もピンキリです。
また、安い日当の主婦の意識は、半生を掛けきた子供の意識より低いのは当然!
信用し過ぎです。
いじめられてると訴えられて、経過観察無く、いじめた子に即注意するクラス担任がいたら、その瞬発的行動力に私なら拍手喝采するかな? やはり怒るかな?
なお全中など、ローカルルールで拍手以外禁止の大会があります。
もちろん、どんなことがあろうと拍手以外一切しません。