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ノーアドに取りついた霊、フォーティーオール

ノーアドには、霊が取りついています。
19年前に亡くなりましたが、成仏できていません。
今でも昼日中、ときどき出現します。

それは、40オール(フォーティーオール)。
1990年代後半に生まれて、早死にしたのですが。

死因は何だったのか?
それは公表されていません。
しかし私には察しがつきます。

《推察1》
ノーアドとは、アドバンテージ無しを意味します。
アドバンテージの一つ前って何でしょう?
デュースです。

それを、フォーティーオールと呼ぶなら‥
デュースが無い訳です。
ならば、ノーデュース方式でしょっ!

デュースが有りでアドバンテージが無しに、二年後に改正されて、ほんとうに良かったです。
ノーデュ方式って、とても言いにくかったですから。

しかし、呼び名の問題だけではありません。
それは推察2で解明します。

《推察2》
40オールがコートの友の付録に登場した数年間、ノーアドでプレイし忘れた場合の規定はどうでしたか?

〈以下、1997,1998コートの友より引用〉
ポイントがどこまで進んだかにかかわらず、40オールのあとの最初のポイント(そのゲームの第7ポイント)の勝者がそのゲームの勝者となる。
40オールのあとの最初のポイントの勝者が不明のときは。誤りに気づいたときを40オールとして、改めてノーアドバンテージスコアリング方式を採用する。
〈以上引用〉

テニスのルールを次のポリシーが貫いています。
「なされたポイントを否定しない」
「レシーブの順序以外の間違いは直ちに正す」

40オールも、その対象だったのです。
デュースは何度あっても良いものです。
しかし40オールは一度しかあってはなりません。
30オールが一度しかないのと同じです。

だから40オール直後の勝敗にさかのぼって、ゲームを決するのは理に叶っていました。

しかし、理不尽でしたよね!
1ポイントで決する覚悟無くプレイしたポイントでゲームになるなんて。

1999年、ノーアドがITFルールにOptional Alternative Scoring sistemとして掲載された時それは変わりませんでした。
コートの友では呼び名だけ変えるに留まりました。
40オールの呪いが一年続いたと、私は見ます。

2000年、それは完全に是正されました。
デュースであったら直ちにノーアドに戻す。
アドバンテージなら、アドバンテージとしてプレイする。
アドバンテージの勝者が負けたら、ノーアドに戻す。

こちらの方が、理に叶っていますよね。
デュースの後の、全てのポイントを肯定しているのですから。
ノーアドでない試合はデュースは何度あっても良いからです。

《推察3》
1998年まで、セルフジャッジでスコアがわからなくなった場合、合意できるスコアまでさかのぼって再開するだけでした。
合意できるポイントを加算するルールは1999年からです。

もし、1999年にまだ40オールが残っていたら⁇
40オール直後のポイントが不明の場合、その後のどこかのポイントでゲームが決するなどという矛盾が生じたはずです。

《以上私の推察》

フォーティーオールにはこんなに矛盾がありました。
デュースに変更したお陰で、それらは解消されたのです。

子供達がフォーティーオールを聞いたとき、驚いて尋ねてきます。
『ルールが変わったの?』と。

私は答えます。
『あれは幽霊だよ』
『約20年前に死んだんだけどね』と。

フォーティーオールを知らずに生まれた子供達です。
当時のコートの友を手にする余地も無いに等しいです。
私でこそ、こうやって振り返ることができますが。
公認審判員として、コートの友を全て保存していますから。

ノーアドでも、3ポイントオールは、デュースです。
その後に続くべき言葉は確かにありますが。
『ディサイディングポイント レシーバーズチョイス』

でも、これは、こんなのでも良いでしょう。
『レシーブはどっちにしますか?』
ノーアドの規定には何ら影響しませんから。

フォーティーオールは、どうか丁重に弔ってあげてください。

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この記事を書いた人

代表のアバター 代表 テニストピア

ジュニア指導者とチューンナップ職人の二足のワラジを履く者です。

このブログは相乗効果でそれぞれの道を極めてきた道標です。

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