バーンFSTを気に入って頂いたお客様から、スペックアップを相談されました。
お買上げ時のチューンナップは、吊るしスペックのままの二本揃えでした。
それでも大変気に入って頂いたので、今回のスペックUPは控え目をお薦めしました。
現状317gはTTS-Ⅰを超えているので、TTS-Ⅱver.2で同意となりました。
しかし、作業を始めてすぐに障壁が立ちはだかりました。
スウィングウェイトを規定値に上げると、重量が規定値を超えます。
そこで机上の検証で、設計変更をお願いしました。
TTS-Ⅱver.2のスウィングウェイトとTTS-IIIver.2の重量のハイブリッド化です。
しかし仕上げて振ってみると、ずしっと重い‼︎
テニストピアSPECの「重いのに重く感じない」を満たしていません。
この機種は、スウィングウェイトに現れないフェイスの重さがあるようです。
この機種専用テニストピアSPECの構築が必要となりました。
試打用にあれこれ臨時ウェイトを付け変えて打ってみました。
“うーん?”?から“よし!”となったのは、新境値でした。
重量は、TTS-IIIver.2弱。
静的バランスは、元スペック平均値より7mmダウン。
スウィングウェイトは、TTS-Ⅰver.2強。
シングルハンドとのことで、邪魔なグリップのコブ除去に同意頂きました。
コレって一片1.2gもあります。
2.4gもグリップ上部に居られては、イーブン化の妨げとなります。
このラケットは、グリップのFRPのみの構造が、加重の敷居を高くします。
エンドキャップ内ビス止め方式を採用しました。
エンドキャップとビスの整合性は過去に何度も経験済みです。
高難度の手法ですが、後々のスペック変更に備えます。
それは秘密の手法につき非公開です。
これが高評価なら、WEBサイトにラインナップ化するつもりです。
バーンFST専用テニストピアSPEC-IIIとして。