入院前に再調整したプロスタッフ97RFのお客様からレビューが届きました。
この方の経緯はこうです。
①FRP内蔵ウェイト削減技法開発前のプロスタッフ97RF TTS-Ⅲをお買上げ
②FRP内蔵ウェイト削減技法で再TTS-Ⅲ化
③もう少し動的バランス(スウィングウェイト)を下げる
②の結果、使いやすくなったとのことでした。
今回③のご相談を受けた際、TTS-Ⅱも候補でした。
TTS-Ⅱまで下げると、動的バランスは下がりますが、静的バランスは上がります。
よって私は、動的バランスだけを4kg:㎠下げることをお薦めしました。
ご本人の承諾のうえ、引用させて頂きます。
《以下引用》
退院おめでとうございます。
先日チューンして頂いたRF97ですが、数値上わずろかな違いにもかかわらず、だいぶ振りやすく感じます。
久しぶりのポリエステルストリングスですが、張りたてはさすがに良い感じです。
また、ご報告いたします。
《以上引用》
このブログの愛読者なら、えっ?て思うはずです。
『ナイロンからポリに変えたら3〜4kg:㎠上がるはず!』
『久しぶりのポリなら、軽くならないのでは⁉︎』
そう疑問に思った方に対して私は『お主 やるな!』と言いたいです。
種明かしをします。
今回、張上りも動的バランスが4kg:㎠落ちています。
従って間違いなく軽くなっています。
その原因は種類とゲージです。
マルチ1.24mmからポリ1.18mmに変わっています。
前者は14.2g 後者は13.8g。
このゲージ差で、重量逆転は普通はありません。
それだけポリは重いです。
素材や構造の違いが絡むのです。
商品名は、当店の企業秘密保護法に抵触するため、伏せさせて頂きます。
こういうことがあるため、微妙な調整時は、次の二点をお薦めします。
⑴当店にて張り上げる
⑵事前にストリングをお決めになる
でなければ、このケースが「同ゲージのナイロン→ポリ」だったら?
『全然軽くなってない』となっていた可能性があります。
また、ポリにするからと、前回付けなかった振動止めを付けたとしたら?
あるいは振動吸収効果を上げようと大きな振動止めを付けたとしたら?
『軽くしてほしいと頼んだのに、反対に重くなってる』となっていたかも知れません。